グーグーだって猫である オリジナルサウンドトラック
価格: ¥2,940
さほど大きな話題になることはないが、『銀河鉄道の夜』や『源氏物語』など、細野晴臣はサントラの分野でも印象的で味わい深い作品を生み出してきた。『メゾン・ド・ヒミコ』以来3年ぶりに犬童一心監督と組んだ本作も同様。映画に一貫して漂う諦観と生の喜びを滋味あふれる音で表現した好盤といえる。ハミングキッチン、高田漣、青柳拓次、コシミハル、ワールドスタンダード、といぼっくす……と、細野ゆかりのミュージシャンも多数参加。
目玉は、主演の小泉今日子と細野との豪華デュエットが楽しめるテーマ・ソングの「グッド グッド」と、細野がソロで歌う「アーユルヴェーダ」という2曲のホノボノとした歌モノで、映画を観る前からその独特の世界観に浸ったようで、早く映画を観たくなってしまった。(木村ユタカ)