『プレイボール』は前編の『キャプテン』と並んで小学館漫画賞を受賞した素晴らしいスポ根漫画です。よくある安易な設定がいっさいありません。目を惹くだけの得意技をもつものや、素晴らしい才能をもった人間達ではなく、ひたすら努力、努力、練習、練習で「キャプテン」を目指していく、という等身大の主人公が登場してそこにドラマをつくっていきます。そのよさは時代を超えて読むものをひきつける魅力を十分たもち続けていますので、是非昨今の安易な漫画に疲れた方にお薦めいたします。そんな『プレイボール』の本巻ではいよいよ夏の大会が開幕。 墨高は1・2回戦を突破、3回戦でシード校・大島高戦を迎えた。初回、墨高は立ち上がりの悪い大島高のエースから2点を先取した後、谷口の頭脳的投法で!、大島高の得点を許さず、試合は終盤へ…