Choice: Collection of Classics
価格: ¥7,395
伝説的なDJ、フランキー・ナックルズとフランソワ・Kがスタートさせた注目のシリーズ第3弾。『Choice』では古典的作品群に焦点を当てる。博識という点にかけて、ダニー・テナグリア以上のステイタスをもつDJは、たぶん地球上には存在しない。この2枚組コレクションのボリューム満点で魅力的なライナー・ノーツで明らかにされているとおり、テナグリアの知識はエレクトロ、ソウル、アフロビートと多岐にわたり、ハウス・ミュージックの広大な守備範囲に少しでも引っかかりそうなものなら何でもござれだった。
では、テナグリアの過去について歴史のお勉強といこう。キャット・スティーヴンスの「Was Dog a Doughnut」をラリー・レヴァンがミックスしたヴァージョンをテープで聴いたのが最初の音楽体験。10歳でアフリカ人トランペッター、ヒュー・マセケラの演奏に衝撃を受ける。だがテナグリアは、不用意に有名アーティストの名前を持ち出して自分を語ることを避けてきた。やがて、さまざまなムード、テクスチャー、ジャンルをミックスするテクニックを身につけ、大成功を収める。そのうち彼が堅い口を開き、今までのことを洗いざらい話してくれることがあるかもしれない。それにしても、テナグリアという男の突出したセンスから駄作が生まれたことはほとんどないのだ。なかなか大したものではないか。(Matthew Cooke, Amazon.com)