作者は・・・
★☆☆☆☆
きちんと取材をして描いているのか。かなり疑問を感じる。
主人公ばかり、意欲と熱意に燃えた素晴らしい人のように描くのは、まあしかたないとしても。大げさな事件などがなくても、日々の中にさまざまな人間関係の中で感じる感動や喜びがある。そういうじんとくる話が読みたい。でもいつもなんだかおおげさな事件やリアクションばかりだ。
それと、夏休み、毎日出勤するナッキーに、お母さんが「夏休みなのに毎日学校に行く」と心配していて、?!?!?!?!ととっても驚いた。普通でしょう、それ。生徒じゃないんだから。
夏休みの補習をナッキーが提案して(それも夏休みに入ってから!)、それのために、それぞれの先生の家を説得に回るって、さらに?!。普通、夏休み前から、ちゃんとみんなで計画して実施するでしょう。ありえない。
ほんとうに感動する作品にするのなら、もっとリアルにもっと大げさでなく、心にしみるものであってほしい。ヒロインばかりが素晴らしい人で、あとはみんなヒロインに感化されていい人になっていく・・みたいな展開はなんだか興ざめに思えてしまう。
昔読んでいた頃を思い出して懐かしくて手に取ったのだけれど、ちょっと・・・残念で。