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天上の虹(17) (KC KISS)

価格: ¥112
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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興味深い展開でした ★★★★★
高市皇子の死が三千代、不比等経由で但馬皇女に渡ったの薬によるものだとした所が元々持統天皇にやられたんじゃないかと思っていた私には、成る程、こういう見方もあるなとでも意外な気もしました。7世紀末の出来事で文献も確かなものは限られていますからもう想像に任せるしかないのも確かですが興味深かったです。高市皇子の葬儀で皇子をすめらみことと柿本人麻呂が長歌の中で読んでいたことも持統天皇による人麻呂の左遷につながったんじゃなかろうかと思っていたのですが人麻呂と紀皇女との関係が原因になったんだとした所もうーんと感じさせられました。このシリーズは問題意識を持っている人には面白いです。

もう一つは仙薬の話です。持統天皇が一生懸命水銀化合物を薬だと思って飲んでいたシーン、信じる者は必ずしも救われないなと感じさせられました。金の抽出に水銀を使い、そこで発生する水銀の蒸気が職人をむしばんだのは当時知らない人は無かったはずなのに、読んでいて怖かったです。
9年振りの天上の虹 ★★★★★
16巻を買って以来久々(9年振り)に手にする『天上の虹』です。感慨深いものがあります。

今巻のメインは『高市皇子の死』でしょうか?

高市皇子は一番好きな登場人物だったかもしれません。特に十市皇女との悲恋エピソードは何度も読み返したものです。

御名部皇女という優しい女性と添い遂げ、心の奥があたたかくなる愛を感じながらも、心の奥底で十市への思いが色あせることなく強く生きている…という彼の独白に、正直そういうものなのか…とも思いました。

なんとなくだけど、高市の死に但馬皇女が関わってくるのでは…と予感していたのだけど、まさかこういう形でとは…。あまりの突然の死はショックでした。この後18、19巻も読みましたが、高市のいない天上の虹はやはり少々寂しいですね…。


最近の天上の虹 ★★★★☆
初めて書かせてもらいます。現在日本古代史で大学院を志望している者です。天上の虹とは中学生からのおつきあいで、毎回ドキドキしながらミミのエクセレント時代から楽しみにしていました。物語の先が知りたくて、図書館で調べたり、天上の虹の続編である長屋王残照記、女帝の手記も愛読しています。天上の虹は大学入試の日本史だけではなく、大学院で専門的に研究を志す人、古代史だったら絶対「続日本紀」を避けてとおることは出来ないのですが、この「続日本紀」を勉強する上でも通用するので重宝しています。この歴史をテーマにしたストーリーを書くに当たりものすごい勉強を日々重ねていらっしゃることだと思うと、作者には本当に頭が下がります。

古代史は日本の国としての基礎を固めた時代である反面、政局が不安定で前途有為の青年が権力闘争の犠牲になって数多くの悲劇を生み出したドラマテイックな時代であると思います。私はそここそが古代史の魅力だと思っているのですが、また一方で、そうした犠牲を懼れず、鉄の意志で国造りを勧めた古代の権力者にもまた魅力を感じています。(私は個人的には天智ファンです。)その点、天上の虹の前半部、特に天智天皇にはすごい権力者の孤高のようなものが感じられて、しびれました。(背中から抱き付きたいくらい、笑)ただ、最近はどうも物語のテンションが下がり気味で、気の抜けたソーダー水状態なのが気になっています。そう感じている読者の方、いませんか?何か、流石の持統天皇も、信念より年から来る疲れや迷いのほうが大きいみたいで、もっと頑張って欲しいな、と思ってしまいます。クライマックスも近いのでしょうが、どうか、持統天皇、孤高を懼れず信念を貫く凛々しい天皇になってください。 今のままではお父さんを越えられませんよ、と一言。

古代史好きは見ないと駄目でしょう ★★★★★
歴史好きの人は必見。かなり面白いです!内容は持統天皇の一生ですが、史実がかなり忠実に表現されていますので、大学受験生等日本史勉強者にもおすすめです。私はこの本のお陰で奈良時代は、ほとんど勉強せずにテストをクリアしてきました。もちろん、恋愛ありなので少女漫画好きにもお勧めです。今も昔も男女の恋愛はむずかしいものですね。