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歴史劇画 大宰相(1) (講談社+α文庫)

価格: ¥1,029
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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自民党の黄金期 ★★★★★
シリーズを通じて、自民党が良くも悪くも、最も活気に満ちていた時代を描いている。この時代の自民党(自由党時代も含む)は、実に多様で人材豊富だったことがわかる。政権を獲得するために各派閥が行った虚々実々のかけひきは、教科書や専門書には書いていない生の政治の世界の一端をかいま見せてくれる。豊富で多様な人材と、政権への意欲が相まって長期政権を担い続けたのかな?という気もする。この続編も読んでみたい気もするが、中曽根政権以降、人材が小粒になった感は否めないので、これほどの面白みはないかもしれない。北方領土はなぜいまだにあの状態なのかがわかるし、昨年なぜ自民党が政権を失ったのか?のヒントがあるかもしれない。読んでみる価値あり。
だんだんハマってきました ★★★★☆
最初はさいとうたかをの独特の劇画が本屋で目に付いて
手にとりました。内容があまり歴史で習わない戦後史
を扱っていて、ちょっと勉強になります。

また、現在活躍(?)中の政治家達の祖父や父が出てくるので、
「ああ、アノ人も2世議員か。アノ人は3世か。父親は
大物だったんだね。」なんて楽しみ方もできます。
若き日の宮沢喜一がカバン持ちをしているのも笑えます。

最初の内は人物関係を把握するのが大変で、わかりにくい
ですが、何度も読むとだんだん味が出てきてハマります。

戦後日本の政治をリアルに描く歴史書 ★★★★★
漫画という範疇を超えたダイナミズムで戦後日本の政治史を描く書籍である。日本の政治制度はどのようなプロセスで形作られてきたのか、そ
して、55年体制と呼ばれる政治体制はどのような経緯で成立したのか、
その背景を「体感」できる内容である。

中学や高校で習う歴史は、往々にして江戸時代で終了し、戦後史にまで踏み込むことは非常に珍しいと思われるが、現在に至るまでの過程を
「歴史」と捉えるのであれば、戦後史はその最後を飾る重要なパーツである。

本書は、戦後史を「歴史」として学ぶことのなかった若い人々に読んでもらいたい。戦後政治を作った人々の希望と現実をリアルに知ることが
できるはずである。

レンズでもっと詳しく見たくなる ★★★★☆
時間を通して歴史を見ることを、レンズを比喩に使わせてもらう。このマンガでは、ちょっとレンズが近すぎる。たとえば、石ノ森章太郎の信長、秀吉あたりを扱った巻のときは、ちょっと遠すぎてピンぼけしている感じがした。これは、逆にマンガというメディアでは、ちょっと荒すぎる。やっぱり、原作にあたらなくてはだめだと感じた。この本だけでは、吉田茂がどういう動機で動いたか、どういう判断をくだしたかが現れてこない。信長や秀吉なら、結構歴史というフィルターが余分な、いらない行動やエピソードを省いて、かなり詳細に語ったとしてもきちんとその像が写ってくる。吉田茂では、マンガでは粒子があらすぎるようだ。

しかし、ここで問題にすべきなのは、占領軍の統治下で宰相をやるということがどういうことなのか、いかに日本が徹底的にアメリカにコントロールされていたのか、どれくらい我々の父祖が貧しい生活を耐え忍んできたか、そういったことを学び取るべきであろう。

また、戦後の混乱期で政治家というものが、何を目指してきたのが、どうして自民党を作らねばならなかったのか、そういう事実をまなんばないと、ほんとうのいまが見えてこないのだなと一人で納得している。

敗戦の日本を再生させた偉大な政治家たちの物語。 ★★★☆☆
 問題がないとはいえませんが、日本で今の豊かさを享受できるのも吉田茂をはじめとした確固たる信念を持つリーダーがいたおかげかもしれません。本書は、日本現代史の参考書としても優れていると思います。500ページ以上の中に、複雑に絡み合う人間模様と当時の世情を、絵で一気に読み解かせるので、やや頭が混乱しつつも読ませてしまう迫力があります。一巻は、GHQ、政党間の軋轢をやり過ごしつつ、吉田茂のワンマン体制が築かれるまでの話がメインですが、佐藤栄作と池田勇人の確執をはじめ、平行して若かりし田中角栄、中曽根康弘、宮沢喜一などが次第に頭角を現しつつある状況を追っているのも面白いと思いました。