喝采の陰で [DVD]
価格: ¥2,990
アル・パチーノが低迷していた頃に主演したのが、間の悪いコメディ『喝采の陰で』だ。パチーノは新しい恋に落ち、子どもだらけの家で新作の芝居の脚本を書かなければならないのにうまくいかない劇作家を演じている。彼は今度の芝居で初成功を収めると確信している。上演初日をひかえ、妻は5人の子ども(1人だけは劇作家の実子)を彼のもとに残して出ていってしまう。脚本の書き直しに奮闘し、移り気な女優との恋愛関係はもつれそうになり、要求の多い演出家や舞台監督とわたりあい、子守りの問題も解決しなければならない。こういったことをすべて1人でやるのだからたいしたものだ。パチーノの演技と同じくらい本編も愉快だとすれば、脚本を書いたイスラエル・ホロヴィッツへの忠誠心がこの作品に流れているからだろう。パチーノは60年代初めにホロヴィッツの舞台「The Indian Wants the Bronx」で最初に脚光を浴びたのである。(Marshall Fine, Amazon.com)