マンガ名探偵コナンを用いた学習マンガ

この巻は、日本史の最初の方として古代と奈良時代までのことを扱っています。
歴史学習マンガシリーズとして構成は、歴史の題材を使った謎解きの部分と
その学習部分との２部構成になっています。
監修の奈良大学教授の東野さんのまとめがうまいのか、マンガ部分の謎解きも
うまく歴史をキーワードになっており、またまとめの部分も小学生には
少し難しいかもしれないですが、かなりわかりやすい内容になっています。

学習マンガは、学習部分に重きを置いて、マンガ部分がおまけのもの
マンガに力が入って、説明部分がすこしわかりずらいものなど
それぞれに特色があるのですが、これは後者のように思えます。

古代は、特徴が掴めず、困ることが多いのですが、マンガに重点が
置かれているこの本は、キーワードが掴みやすく良い内容に
なっていると思います。

漫画の内容は、探偵推理マンガで、ストーリは２つあり、ひとつは古墳時代、もうひとつは奈良時代です。子供は食い入るように読んでいます。仕方ないのかもしれませんが、古墳時代と奈良時代とが完全に別個になってしまい、その二つの歴史的つながりはまったくありません。最後に年表が付録的についているのですが、そこまで子供は読まないので、全体的な歴史の流れは理解できないでしょう。

ご存知名探偵コナンが活躍する漫画なのですが、ストーリーの中に巧みに日本史の出来事が折り込んであり、読んでいるうちに歴史の流れがわかってしまうという本です。随所に解説もあり、本を読むのは苦手だけど漫画ならというお子さんなら楽しく日本史を学べるのではないでしょうか。