「血の宿命と出生の秘密」はイギリスのファンタジー「ハリーポッター」の筋書きのパクリです。ハリーの本質は血の宿命と出生の謎ですからね。しかし作家には「下品なパクリをする人(しかもつまらない)」と「オリジナルのプロットを見事に展開させる」二者がいると思います。赤松さんは後者。8巻ではついに「僕だけのスーパーマン」で、10歳の子供にもかかわらず強い影と目的意識を持つネギ君の過去の一端が明かされる。永遠の日常はだるいのだが、そのだるさを謎という緊張状態で縛るのは、凄く好きで物凄い引き込まれました。僕個人としては、永遠の日常が続く「らぶひな」よりも、目的思考が主人公を縛る「AIとま」が好きだったんで、こっちのストーリーの深堀をすごく期待する。
それにしても、作者うまいなぁ。萌えを期待する人には、もしかしたらつまらないかもしれないが、戦闘シーンでの近接戦闘や遠距離からの攻撃などのコンビネーションは、とても考えぬかれていると思う。イギリスの魔法使い見習いの少年に、中国拳法(とくに中距離の強い八極拳)を学ばせるというの組み合わせというのは、よく思いついたな!と思う。考えてみると、けっこうよくわかるんだけど、それを一つの作品世界にハイブリットして入れ込むのは、なかなか難しいよ。
それにネギ・・・・すげーかわいいかも(苦笑)。ぐっと来過ぎる。こういう幼少期の傷をバネに戦う少年少女ってパターンは、大好き。王道だしね。とはいえ・・やべ、ショタかもしれない(笑)。