セックスしないエッチのチャンピオン
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第2巻も怒涛の展開です。特に、少女が谷川先生の奥さんをありとあらゆる手で虐待する場面は最大の見所かも。とにかくえげつない。凄まじい。奥さんの母親や、少女の謎を突き止めようとする同級生の少女も、とんでもない目に遭わされます。
岡崎京子さんは「ヘルタースケルター」で、第1巻の冒頭部分をオマージュしています。また「セックスしないエッチのチャンピオンみたいな漫画」と評したことがあり、それらの場面はこの2巻で見ることができます。
*これはパーフェクション版のレビューです
漫画誌に残る死闘の傑作
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今回全三巻の単行本として発売されたうちの第二巻ですが…
楳図かずおの最高傑作である本作全三巻の中での最高傑作です。
むか〜しリアルタイムで掲載中の本作品をどこかで読んだ記憶がかすかに残っていたのですが、今回読み直してみて、印象を新たにしました。
今回の単行本シリーズを買い求めて読みなおしたときには、最終話の第三巻がやはり一番の山場であるわけで、一番印象深く感じたわけですが、何度も読み返していくうちに、本作全三巻のうちの最高傑作は、この第二巻であると確信するに至りました。
とにかく、主人公である悪魔のような少女と、その少女に妻の座を奪われようとされる少女の学校の担任の先生の奥さんとの激闘は、映画エクソシストにおける悪魔と神父との死闘をも彷彿させる凄まじさで、まさに漫画史に残る傑作であると言わざるをえないと言えましょう。
早すぎた大傑作!
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子供のころ、通院していた耳鼻科の待合室で、女の子が読む漫画週刊誌に連載されていた、この「洗礼」を何か悪い事をしているかのようにコソコソ読んでいたのが懐かしいです(笑)そして、子供のころは読んでもその衝撃的な結末の意味はわかりませんでしたが、今、読んでもその結末は凄い!の一語に尽きます。因みに現在、絶版の全6巻のフラワーコミックスは表紙が全て楳図先生の書き下ろしで素晴らしいですが、今回のビッグコミックススペシャル版も連載当時の扉絵が全て収録されているのでファンに取っては垂涎のシリーズになるでしょう。しかし秋川リサが母親役をした映画版はもう一度作り直してほしいのですが・・・・・。
女の怖さ
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楳図かずおの代表作のひとつ。簡単に説明すると元女優の母親が若さを取り戻すために自分の娘の体を乗っ取るという話。この話では女性の美への異常なまでの執着が描かれている、このような女性心理まで描く楳図かずおの作品の幅の広さには驚かされる。