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僕のやさしいお兄さん(3) (花音コミックス)

価格: ¥630
カテゴリ: コミック
ブランド: 芳文社
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混沌・・・ ★★★★☆
あいかわらず、身内も他人も巻き込んでカオスな様相を呈しています。テンポも速いので、相関図が頭にしっかり入ってないと、ちょっとついていけないかも。

それを差し引いても、読んでいて楽しい作品です。「こんなやつ、いないっしょ!」と「あるある、こんなこと!」のブレンド加減が絶妙な作者さんです。きつい描写はないので、BLにこだわらずとも楽しく読めます。しかし影の使い方や、肩から背中のライン、触れ合うときのちょっとした所作なんかに独特の色気があるので、BLが好きな方にはかなりツボでしょう。

恋愛模様以外の人間関係もしっかり構築されているので、肝心な主人公たちの恋愛が一進一退で遅々としてすすまなくとも、あまり気になりません。むしろそのスローペース感がリアル?ともいえるかも。誤解やすれ違い、やきもちなど意外と古風な恋愛が続いてます。違うのは男同士ってことだけですね。

個人的には「久松くん」がお気に入りです。いい漢ですよ。斜め入った意地悪キャラの「井坂さん」が今後、どう動くかも楽しみです。ただ、じいちゃんズの今後が心配。この辺は含みをもたせたまま続きそうです。
過去が明らかに ★★★★★
今市子さんの義兄弟ラブコメディ、待望の第三巻。

今回は主人公、聖の義兄で想い人でもある鉄平の謎だった過去が明らかになります。

何故、教師を辞めたのか。
何故、実の父ではなく、義理の母である早苗さんについていくこと決めたのか。
何故、義兄弟である事以上に聖との関係を拒むのか。

色々、重い内容であったはずなのに、なぜかちゃんと『コメディ』となっております。

それは、やはりテンポの良さのおかげなのでしょう。

ポンポンッとかわされるやりとりが、読んでいてとても気持ちが良く、登場人物が時折みせる真剣な表情にぐっと引き付けられたかと思えば、次にはドタバタが始まり笑いがおきる。

その緩急にグイグイと引き込まれ一気に読み終わってしまいました。


そんなテンポの良さとは逆に今回も鉄平と聖の仲は相変わらず。じれったい。

しかし、そのじれったさがたまんない。

ただ、鉄平自身今までずっと過去に対して足踏み状態だったのが、なにやら一歩踏み出せたようす。 次回の進展に期待です。

あぁ…次が待ち遠しい。
スラップスティックファミリーコメディ ★★★★★
人間関係はますます混迷を深め、三兄弟の愛の行方は見当がつかず、読んでいてとても楽しい。お母さんはいい性格をしているし、PTAの母親ふたりは百鬼の妖怪みたいだし、おじいちゃんズもワケアリだ。楽園まであともうちょっとなのか?青い鳥は家の中にいるのか?がんばれ聖(さとし)!でも、ハッピーエンドになっても、ちょっと困るような気もする(笑)。
待ちに待った ★★★★★
三巻です、さすが市子先生
今回もたくさんのキャラクターを巻き込み、込まれストーリーが進んでいきます。
新しいキャラクターが出てくると主人公達にスポットライトがあたらなくなる漫画がよくありますが
これは上手くキャラを動かして偏らないようバランスがとれていると思います。

まだまだもどかしい……!と感じる人もいると思いますが、
私はこの速度で進むストーリーがとても好きです。
もどかしいけれどやっと鉄平が動き始めた…?いや、まだ動こうとしている直前か…

”待ちに待った三巻”が読み終わったらすぐに”待ち遠しい四巻”になってしまいました。