2001年アカデミー主演女優賞(ジョー ン・アレン)と助演男優賞(ジェフ・ブリッジス)の候補となったポリティカル・サスペンス。監督は自らを「政治ジャンキー」と呼び、これが長編第2作となるロッド・ルーリー。自ら脚本を担当するとともに、プロダクション・デザイナーと、ホワイトハウスや議会などを綿密にリサーチしたという。出色なのは政敵ラニヨンを演じるゲイリー・オールドマン。彼は製作総指揮を担当したうえ、老けメイクを施し、憎々しい悪役を超然と演じている。政治劇とはいえ、とても分かりやすく、気軽に楽しめるサスペンスだ。(アルジオン北村)