日本で絶大な人気を誇ったドイツのメロディアス・ハードロック・バンド、フェア・ウォーニングのギタリスト、ヘルゲ・エンゲルケがヴォーカルのオラフ・ゼングヴァイと新たに結成した5人組ドリームタイドの2ndアルバムだ。

   スティーヴ・ペリーを思わせるオラフのハイトーン・ヴォイスとヘルゲの華麗なギター・プレイをダイナミックなリズム隊が支えるシンフォニックかつドラマチック、そしてエモーショナルなハードロック・サウンドに血わき肉躍る。そのカタルシス効果は絶大だ。天空を駈ける美しいメロディーは、まさにフェア・ウォーニング直系を思わせる。（山口智男）