もっとも彼以上に、ロザンナ・アークエットやケヴィン・ポラック、ナターシャ・ヘンストリッジなどクセの強い周りのキャストが右往左往している姿が、ステロタイプではありながらも笑える。『フレンズ』の好青年でも知られるマシュー・ベリーが、大物ウィリスを前にあたふたしているさまも、妙におかしい。監督が『ナンズ・オン・ザ・ラン 走れ!尼さん』『ホワイトハウス狂騒曲』などドタバタ・コメディ一筋で知られる律義なジョナサン・リンなだけに、後は追って知るべし。(的田也寸志)