激しい展開ながら情交描写(の一部)が少し水を差す
★★★★☆
6編の短編の中ほどに全4話の中編を挿んだ全10編の作品。全体としては激しい集団凌辱の学園モノが多い。先生がクラスの男連中に慰み物になる【補習授業】がその代表。【箱入り少女】はネットで調達した少女が自宅に送られてくる話で、主人公はヒロインの同級生なのだが制服が背広みたい、というかまんま背広なので先生かと思う。最後は担任の女教師も送られてくる。欲求不満な女教師が送った誘惑メールが生徒の元に届いて関係を結ぶ【着信あり】は、一見してそうは見えない可愛い系の先生の淫らなギャップが良い。最後はクラス中の男子生徒にバレる結末。【バスの中】はバス内で集団痴漢を受けていた女生徒を助けようとした先生が自分も巻き込まれる話。子供が生まれたばかりのドジッ娘主婦がバイト先のレストランで弾ける母乳をメニューに加えられてしまう【ドリンク・バー】も多くの客に母乳を搾り取られてしまう。女教師と生徒が露出プレイを繰り広げる【未恥への一歩】は、主人公の父親の方が一枚上手というオチだけがコメディで面白い。そして中編【せらせら】のみ読後感も良好で他とは一線を画すラヴコメである。後の作品の原型かも。雰囲気が似ている。概ね作者らしい激しくいやらしい情交シーンではあるが、汗と思われる描写が何だか網が体に張り付いているような、蜘蛛の巣のような感じでちょっと違和感がある。