ほほえましかったりエグかったりいろいろ
★★★★☆
この作家さんを説明するのは難しいんですが、
作品に対してちょっと突き放したような独特のクールさがあります。
描いている内容は濃いんですけどね。
今回はタイトル通り、方向性の違う作品を寄せ集めた形です。
ファンタジーから日常、不条理ギャグ、シリアスまで様々です。
この人の描く若いカップルの日常えっちってほのぼのしてていいですね。
ギャグは面白いんですが、一筋縄ではいかないエグさがあって読んでて顔がひきつってしまいます。
シリアスものは主人公の内面がぐちゃぐちゃで結構痛いです。
元々心理描写やストーリーは上手い人なのでその辺は安心して読めます。
女性の年齢層はバラバラ。
カバー絵のような萌え系のイメージはあまり期待しない方がいいです。
絵柄はやや劇画寄りの硬い絵ですが、
背景が白っぽくてごちゃごちゃした絵ではないので読みやすいです。
毛の描き方に力が入っていてエロいですね(笑
個人的には若い男の子を食べちゃうのが好きな女性と童貞君の話が気に入りました。
童貞君にとっては女性は遠い未知の存在で、
体を重ねることでちょっと女性のリアルが見えてくるんですが、
体を許した女性が見せる表情に男と違う内面に気づいてしまい、
また遠い存在になってしまうというステップアップが心地よいです。
確かに寄せ集めだが、味わい深い一冊。
★★★★☆
★4の上ギリ。
後書きによれば10冊目だけど『BLOOD―The last vampire 2000』の方が発行日早いので、便宜上、著者の11冊目。
ファンタジックエロドラマ『ELF』。
彼女に着せたくてセクシーな下着を買ってしまいましたが…『下着』。
頼めばタダで姦らせてくれる『近所のお姉さん』。
いや…バカです…バカ漫画です…『ナプキンマン』。
もう曜日すら判断不能な彼氏彼女の『交尾の日々』。
学校で性的虐めにあう少年は、家では妹を…『ブラディ シン』。
こんなお店があるなら是非通いたいものです…『カレー屋』。
精神科医と少女のカルト劇『永遠の愛』。
大バカエロ漫画『コマーシャル』。
『カレー屋』『永遠の愛』『ブラディ シン』が大好きです。
悪ノリ系が2本入ってるから、お好み次第で。