著者唯一の本番有
★★★★☆
表題作はコミカルタッチのチャイニーズファンタジー。ハチャメチャな展開が楽しい(笑)。しかし、この本ではその他の2作において、著者にしては唯一の男女Hシーンが!!『まるまるSORCERESS』では、当時の美少女基準に則した可愛い少女が、絶倫ぶりを発揮(笑)。単純なおバカストーリーながら、コミカルファンタジーとして良くまとまっている。『ダンジョン・ラプソディ』も、同系統。主役の2人の女の子は、どことなく藤島康介のあの2人を連想させる。この作品もH有。しかもこれまたおバカなオチ(笑)。コレが表題作へと発展していった模様。勿論これらHシーンは、当時の基準の描写なので、読者が中学生でなければオカズにならないレベルだが、僕は『まるまる〜』の主人公パティアが妙に気に入ってしまった(笑)。こんなキャラ、現代のエロマンガでは生まれないだろーなぁ…ともかく現在百合モノ1色の織倉まこと氏は、かつて普通のチョイエロ漫画家を目指してたのか、と意外な過去を垣間見る事が出来る、貴重な作品集です。90年代初期の美少女達の姿を御堪能あれ。