総カラー95頁の漫画が壮観な1冊目。でも3冊目『お姉さんが…してあげる』に7編中6編が再録されたため、お薦めはとてもできないかもしれません。
★★★☆☆
★3の上。
著者の処女中短編集。
いろいろな意味で軟弱な少年が、破天荒な兄と破天荒な兄のカノジョと彼に突貫する女生徒に揉まれて、とりあえずちょっとは成長したかもしれない青春ドラマ『ountry Study』は、フルカラー77頁のパソコン鑑賞用縦開き漫画で、ちょっち読みにくいです。
フルカラー16頁の、進学ゼミの夏期合宿で迷子になった女の子の予定調和な幸せ青姦『予定調和のAccident』およびその続編『Secound Truth』。
カラー2頁含む、種族保存不適合者な青年に成り行きで突貫してしまった女性の裡に、確かに芽生える想い『この世で一番大切な慈愛』。
著者のエロゲ制作会社勤務時代の実話に基づく白昼夢『デイドリーム☆ガール』。
報われなかった女性の想いが他者として具現化し、男を取り殺し癒しの涙と化すファンタジーなホラー『Tears Rain』。
著者のファミレス妄想伝『遠くから見てるだけ』。
抜群の作画能力を誇る著者ですが、デビュー前からすでに美しい女性を描くことに関しては文句のつけようがなかったですね。
柔らかくて極上の肢体・扇情的で愛くるしい表情と、素晴らしい限りですが、実はエロ無し作品もあったり、あっという間にえっちシーンは終わってしまうものも多く、最大限にエロを活かしているとはお世辞にも言えません。
消しも作品によってはかなりデカイですし、抜きツールとしてだけの購入なら避けた方が無難です。
さらに言えば3冊目『お姉さんが…してあげる』に『ountry Study』以外の全短編が再録されたためとてもお薦めしにくい一冊です。
総95頁のカラー漫画がやっぱり壮観。
個人的になら『この世で一番大切な慈愛』にベタ惚れ。『デイドリーム☆ガール』も大好きです。