色が放つメッセージ
★★★★☆
色が及ぼす心理的な影響や、生理作用について、色の好みとパーソナリティーの関係など、興味深い話が盛りだくさんの色彩心理学の本だった。
ある色によって食欲が湧いたり、部屋の配色の影響で、そこにいる本当の時間よりも長く感じたり、短く感じたりする。
彼女が、デートの時に着てくる服の色に込められた本音は、、、なども、面白かった。
この本の中で紹介されている「カラー・シンボリズム・テスト」を使用すれば、微妙な心の動きが把握できる。また、逸脱色彩の多さを調べると、社会的な不適応の度合いが分かる。
けれど、同じ色でも国や時代背景によって、イメージが変わってきたりするので、それを研究する事も重要な課題である。
色が放っているメッセージ性と、奥深さを知ることができた。