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はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅱ (HJ文庫 う)

価格: ¥669
カテゴリ: 文庫
ブランド: ホビージャパン
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徐々に暁月に歩み寄る美兎 ★★★★★
鬼畜な勇者さまによる強くてニューゲームな物語の二巻。今回は上下巻の上にあたります。ゆえに、三巻が出てから読むのもありです。いいとこで終わってますしね。
二巻では、異世界で生活することになった美兎の日常がメインとなります。全体的傾向として美兎からの視点となっているので、異世界での生活における戸惑いや初めての友達たちとの交流、暁月への感謝と恨みが入り混じった複雑な想いなどが多く描かれています。一巻に比べると、暁月への恨みという部分は、ややおとなしくなっているように思います。異世界における自分の居場所を作るために尽力する暁月に対して、自覚の無い好意のようなものを抱いているようですが、そうした感情を持て余していますね。今巻のラストで、かなりのピンチに陥る彼女ですが、三巻において暁月とどう絡んでいくのかが楽しみですね。それによって彼女の立ち位置が固まるように思います。
そして、相変わらずスケベなのにどこか憎めないのが鬼畜な勇者さま、暁月。「女の子の肌色」に遭遇する男の主人公って「なんで俺がこんな目に」的なことが多いのですが、彼は違います。自分から進んで脱がしにかかります。そして、いくら殴られようと意に介さない。ですが、そうしたふざけた姿勢の中に見せる彼なりの優しさやら頼もしさといったものは、光るものがありますね。
ただ、一巻で心配していた通り、強さのインフレはきました。ランキング戦で一巻ではあまりお披露目しなかった実力を見せていくことになるのですが、これが全力なのか、さらに隠し玉的なものがあるのか。文章化する際には丁寧に書いて欲しいですね。こういうのって、短く書いてもくどく書いても駄目なような気もしますし。
BABELランキング戦と、異世界からの追手である勇者フィル。二つの世界それぞれの問題に対し、暁月はどう行動するのか。三巻では激しいバトルの予感もすることですし、期待して待ちたいと思います。
しかし、口絵といい挿絵といい、外で読むのに困る作品ですね。褒め言葉ですけど。
作者、趣味に走る ★★★☆☆
ぶっちゃけ前後編の前編です。まとまって読みたい人は3巻待ちましょう。
序盤に異世界から美兎を狙った刺客派遣がありますが、次巻に持ち越し。
それ以外のわっきゃうふふパートがメインです。

今回は紹介にもあるように下着を買いにいったり、ちょっぴりH路線は作家の趣味に走った感じ。敵組織といい「彼女は眼鏡HOLIC」の雰囲気に戻ってきました。主人公はマッチョだけどあいかわらずフェロモン出しまくりです。

と褒めてきましたが、今回は説明調の文章が多くなってしまって、推敲の余裕が足りない感がありありなのが不満。仕事が忙しいようなので仕方ないでしょうが、がんばってもらいたいところです。このままじゃやばいよと、そのあたり割り引いて☆3つ。
日常生活とようやく始まる勝負 ★★★★☆
 友人もできてこちらの生活にも少しずつ慣れ始めたミュウは、暁月に感謝の念を抱きながらも、彼が抱える秘密にもどかしい想いを感じていた。その暁月の前には、自称おちこぼれAクラスの海堂が現れ、彼をとある場所に導く。
 同じ頃、暁月が救った世界であるアレイザードからは、魔王の娘を生け捕りにするために、新勇者という名の刺客が放たれようとしていた。

 最終目標である世界トップの実力者に至る道には数多くの障害物が立ちふさがる。そしてついに、これまで度々対立し、身近な強敵でもある生徒会メンバーとの公式戦の舞台が用意されるのだが、そこに不確定要素の乱入が入ってくる。戦いの結末は如何に、というところで次巻に続く。
 前巻からもったいつけて引っ張った対決だけれど、何か消化不良な感じ。日常エピソードは面白いと思うけれど、戦闘パートはもう少し展開を早くして欲しい気がする。

 こちら側の世界の事情もよくわからないのだけれど、やっぱり向こう側の世界のエピソードの方が面白そうな感じがするんだよなあ。