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FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 朝日新聞出版
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生子のおすすめ ★★★★★
これは必読。

出版から1年を経過した本なのに、今になってベストセラーになっている広瀬隆さんの「原子炉時限爆弾」。ちなみに吉村昭先生の「明治三陸大津波」(文春文庫)も今や大ベストセラー。吉村先生も黄泉なる国で喜んでくださっているでしょう。

同じように関連書籍が書店では大人気です。この本も自ら二匹目の泥鰌を狙ったモノ(出版社がですよ。でも役立つ本ならばOK)ですが、粗末な内容ではありません。二匹目の泥鰌を狙うってしょうもないものが多いですからね。書店店頭で防災コーナーに並ぶ書籍をペラペラとめくって確認いただければ、すぐにわかります。

さて、「福島原発メルトダウン」です。今回、タイトル通りの事態が起こっていることが明らかにされました。

原発事故発生時のテレビに出演する専門家たちは口を揃えて「安全言動」を繰り返していましたが、それが全部嘘だというのが旦那の考えでした。素人のくせにそれが当たっていることを褒めてあげます。広瀬さんは専門家らしく、冒頭で言及しています。

左翼的な何でも反対派のようないい加減なものじゃない本格的な(笑)原発反対派の広瀬さんらしく、快刀乱麻な文章で激動期に入った地震震災の日本の現状を捉え、無用な長物である原発をバサリと切ります。

しかし、それにしても、当初からの放射性物質放出を隠していた国策企業や政府の考えには疑問ばかりが残ります・・・というか、日本を放射線物質汚染列島化させたことに腸が煮えくり返っています。

外出するときにはマスクをした方がいいですし、降雨時の初期には外に出ない方がよろしいですよ。都合がいい「風評」という言葉も政府やマスコミが無理やり作り出した嘘のひとつです。風評というならばそれでもいい。風評を信じ行動した方が気楽ですよ。


238頁の文章は、なかなか読み応えがありますよ。この本が二匹目の泥鰌でも、こういった本を選ぶ目を持ちましょうね。私が持っているというわけでわけではないので誤解なきよう(笑)。

さっさと買いましょう。