インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

クロニクル社会学―人と理論の魅力を語る (有斐閣アルマ)

価格: ¥2,205
カテゴリ: 単行本
ブランド: 有斐閣
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:那須寿/編 出版社名:有斐閣 シリーズ名:有斐閣アルマ Basic 発行年月:1997年12月 関連キーワード:クロニクル シヤカイガク ヒト ト リロン ノ ミリヨク オ カタル ユウヒカク アルマ ベ-シツク BASIC くろにくる しやかいがく ひと と りろん の みりよく お かたる ゆうひかく あるま べ-しつく BASIC、 ユウヒカク ユウヒカク 8611 ゆうひかく ゆうひかく 8611、 ユウヒカク ユウヒカク 8611 ゆうひかく ゆうひかく 8611 本書は、今日の社会学に多大な影響を与え続けている社会学者たちによる社会学との格闘の軌跡である。 社会学への招待-社会学の歩みのなかでデュルケムと社会的事実-道徳と社会パーソンズと社会秩序-功利と価値ルーマンと社会学的啓蒙-システムと意味コールマンと合理的選択理論-社会の合理的なコントロールマルクスと資本主義批判-物象化の論理ウェーバーと理解社会学
コンパクトにまとめ上げた社会学理論史 ★★★★☆
 社会学の理論を年代史的に整理した入門書。16人の社会学者を社会実在論系デュルケーム→パーソンズ→ルーマン→コールマンの流れ(1部)、社会哲学・社会唯名論系のマルクス/ウェーバー→マンハイム→ハーバーマス→フーコーの流れ(2部)、相互作用論系のジンメル→ミード→シュッツ→ブルーマーの流れ(3部)の三潮流、さらにゴフマン、ガーフィンケルなどのエスノ系学者、ブルデュー、ギデンズといった現代の潮流(4部)に描き分ける。また、各章での社会学者の理論紹介でも、その個人史と主著の内容とを織り交ぜつつ全体像をコンパクトにまとめ上げ、理論に何らかの形で触れたことのある人はサクサク読めて理解を得られる。
 しかし、各章末の「ゼミナール」に挙げられる設問は多くの入門書の典型であるその章の確認やまとめを目的にしたものでなく、むしろ古典ともいえる原著にあたることを読者に鼓舞するためのものであり、初学者を戸惑わせるだろう。ところで、ブルデューの章末ゼミナールは設問4つに対し原著への参照を促すのは一問のみである。ほかは宮島喬や石井洋二郎の著書を挙げている。『ディスタンクシオン』の著者について何ほどかを示し初学者に別種の戸惑いを引き起こし、ゼミナールの存在理由に反するようでいて、なんとなく愉快である。
社会学理論の模範的教科書 ★★★★★
社会学理論を17人の伝記付で広く浅く紹介した、あるようでなかった構成の社会学入門。

現代において有効だとされる社会学理論は、あまりに多岐に渡っている。またそれぞれの理論にも一長一短があり、「これが一番いい」とは一概に言えない。このような状況下で「リファレンス」を事前にさらっておき、自分の社会学的な方法論を選ぶための「価値基準」を構築しておくことは、方法的に適当だと思われがちな社会学研究において、とても大事なことである。

この『クロニクル社会学』は、一見「受験参考書」的な雰囲気を持っているけれども、主要な文献データや研究者ごとの思想の概略についてはちゃんと手堅くまとめてあり、真面目に社会学理論を学ぶ際にも十分対応できるつくりになっている。特に「原典に直接あたるしかない」とずっと思い込んで生きてきた私のような人間にとっては、はじめから順番に読んでいっても問題なく読み進められるのはありがたい。下手に難しい社会学理論テキストを買うよりは、これで自分の知識を頭の中で再配置する方が断然お得である。重くはないが、けっして内容的に薄くもない。うまい具合に力が抜けていると思う。

ただ、この本を読んでいて強く感じたことは、「社会学の思想史的位置づけを正しく把握するためには、先行する経済・政治思想──たとえば功利主義や古典派経済学の理論をしっかりとおさえておく必要がある」ということだった。ホッブズ、アダム=スミス、ベンサム、ミル、スペンサーなどの思想を事前に知らなければ、デュルケムやウェーバー、マルクスらが抱えていた問題意識を把握することは難しい。

そういった意味合いで、この本だけで「社会学」の全体像を捉えることは無理な話である。しかし、その責任はこの本にはなく、むしろ「社会学」という学問が持つ本質的に微妙な立ち位置にあるのだと私は思う。

「広く浅く」の感覚の大事さを思い出させてくれる一冊だ。
手段としての『クロニクル社会学』 ★★★★☆
主に社会学史上で重要な役割を担ってきた人物(ウェーバー、マルクス等)の思想や理論をキーワードをピックアップしつつ簡潔に紹介している。ただし、本自体の趣旨や分量を考慮すれば、この本が「用語の解説」のみに終始せざるを得ない事情は読者自身理解しなくてはならない。社会学を学ぶ上で重要な「ダイナミズム」はこの本には存在しない。
この本には二つの使い方がある。一つはこの本は彼らの著書に対する「橋渡し」としての機能。もうひとつは知ったかぶりの輩に対する「餌」としての機能。どちらにせよ、この本は十分な機能を果たすだろう。
理論社会学格好の入門書 ★★★★★
これはいわゆる社会学一般の入門書ではない。社会学の基礎的事項を勉強したい人は別の社会学のテキスト(多くの種類があるが)を読むべきである。この本の強みは、社会学理論の入門というところにある。古今(東西、というわけにはいかないが)の主要な社会学の理論家を、マルクスからギデンズ、ルーマンなどまで、各章一人ずつ取り上げて解説する。重要な人物はほぼもらさずとりあげている。スペースの関係上、あまり詳しい解説はなされていないが、だいたい基本的事項は抑えていて、全部を読めば、社会学理論の基礎知識を人名とともにマスターすることができる。社会学での理論離れが進行している現在、このような社会学理論の入門書が出版されているのはうれしいかぎりだ。ということで、星5つです。
社会学理論の入門書 ★★★★★
これはいわゆる社会学一般の入門書ではない。社会学の基礎的事項を勉強したい人は別の社会学のテキスト(多くの種類があるが)を読むべきである。この本の強みは、社会学理論の入門というところにある。

社会学には、理論社会学あるいは社会学理論とよばれる領域があり、文字通り社会学の理論枠組の研究を行なっている。この本は、古今(東西、というわけにはいかないが)の主要な社会学の理論家を、マルクスからギデンズ、ルーマンなどまで、各章一人ずつ取り上げて解説するスタイルである。重要な人物はほぼもらさずとりあげている。スペースの関係上、あまり詳しい解説はなされていないが、だいたい基本的事項は抑えていて、全部を読めば、社会学理論の基礎知識を人名とともにマスターすることができる。

数名の社会学者が分担して書いているので、章によってスタイルはちがう。別のレビューアーはシュッツの章を賞賛しているが、私的にはこの章は個人史的側面に傾きすぎている気がする。ブルデューやギデンズの章がバランスがとかつ明解にかれらの「理論」が紹介されているように思う。

各章の最後に読書案内がつけられている。主として邦訳の原典があげられている。これはありがたいが、できればすぐれた解説本もあげて欲しい気がした。

社会学での理論離れが進行している現在、このような社会学理論の入門書が出版されているのはうれしいかぎりだ。ということで、星5つです。