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ぼくの特急二十世紀―大正昭和娯楽文化小史 (文春新書)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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映画だけでなく芝居も小説も ★★★★☆
特急二十世紀号と聞いただけで、古い映画ファンは買ってしまいそうな本。双葉十三郎の半自伝的な構成で、大正、昭和の大衆娯楽の世界が生き生きと語られている。映画ならば古いものも含めて今でも見ることが出来るが、演劇やショーは昔のものは見ることが出来ない。それを双葉氏の軽妙な語り口で語る。双葉氏の前は南部圭之助がショーの批評を書いていたが、双葉氏の語り口で読むと当時がよみがえる。当時の映画批評家は、映画だけでなく文化全般を語った人が多いので、ジャズ仲間の野口久光、小説仲間の植草甚一などのエピソードも出てきて面白い。大正昭和の世相を知りたい人にもお勧めの一冊。
楽しい芸能史+自伝 ★★★★★
映画の歴史を、
ほとんど生で体験してきた
双葉さんの芸能見聞記、
とでもいった本。

もともとやわらかい文体で書く人だけど、
語りおろしのこの本では、
いい感じで、ライブ感が出ている。
ちょっと隣のおじいちゃんに、
懐かしい映画の話をきいているといった具合。

映画やレビューなどの話も満載だけど、
ちらっと出てくる
226事件のときに、住友で社内アナウンスをした話や、
兵隊として出むいた新潟で、終戦後、
「兵隊文庫」を見つけた話、
銀座で兵隊文庫を売る露天が出ていた話などなど、
当時の風俗がよくわかって面白かったです。

学生時代に、
「横っ跳びとは何と卑怯未練な」なんて、
高跳びのベリーロールを評していた、
ことなんかは、そのときに経験した
人でなければ書けません。

写真のキャプションに、
「双葉さんが…」というのが何箇所かあるのですが、
本の作り手も、読者とおんなじ目線で、
双葉さんに接しているようで、
これもまたよいです。