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沖縄イメージの誕生―青い海のカルチュラル・スタディーズ

価格: ¥1,570
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東洋経済新報社
Amazon.co.jpで確認
これからの日本全国の観光を考える上でも、欠かせない良書 ★★★★★
他のコメントはタイトルの「カルチュラル・スタディーズ」にこだわっているが、充分にこの本のねらいと射程を理解できていないように思われる。従来の型にはまらない「脱領域的な知」を展開しようとする志において、この本は充分に書名にふさわしいものになっている。ちゃんと読めば、この本の奥行きの深さが、しっかりと伝わってくるようにできている。
この本はとことん海洋博に焦点を当てているが、その実、日本全国の観光を考えるために応用可能な、豊富な知見を与えてくれている。難解な社会学の概念を使っていながら、スーッと文章が入ってきて読みやすく作ってある。
ページごとに用語解説がたくさんついてあるのも、読者に便宜を図ってくれている。社会学の初学者のテキストにすら使える。発売されてからもう数年たっているが、いまだ輝きを失わぬ良書であるといえよう。
タイトルのセンスのなさは別としても ★★☆☆☆
青い海のカルチュラル・スタディーズというタイトルのセンスのなさが気になるのだが、それ以上に気になるのが議論の薄さだろう。沖縄はながく日本と中国から表象の対象だった。沖縄的なイメージはずいぶんと長い歴史を持っている。あえてそれを戦後に限定しながら議論するのであれば、それを納得させる論の運び方が求められるはずである。
そもそもカルチュラル・スタディーズが射程としたのは、文化的なるものの政治化であり、経済決定主義を回避したマルクスの読み直しだったはずだ。また、イメージや表象に関してもそうしたイメージをつねにテクストを再生産することをとおして、表象する側がどのように自己表象を行うかという、鏡像段階が問題となったはずだ。
しかし、日本のカルチュラル・スタディーズではそうした問題はほとんど吟味されてこなかった。戦後の沖縄イメージ形成をとおしていったい表象する主体はどのように成立するのだろうか。
それらが示される、また内容も濃いものになれば、この研究は良いものになるのだろうが。
カルチュラル・スタディーズはこんなものか ★★☆☆☆
スチュワート・ホールを読んでカルチュラル・スタディーズに関する日本語の本を読み漁っていたときに、この本も買ってみた。もうカルチュラル・スタディーズ自体はブームを過ぎたみたいだけど、面白いから勉強したいと思って。

そのなかでこの本は、入門書というか教科書というのを知らずに買ったからいけないのだろうが、全体に中身が薄かった。基地の沖縄と観光の沖縄という2つの沖縄があるのはわかるけど、カルチュラル・スタディーズとしてちゃんと分析されているというよりは、ただの沖縄のイメージのことだけが書いてある。沖縄ではなくカルチュラル・スタディーズに興味がある人は、あまり買っても意味がないと思います。
カルスタ実証編の先駆ではあるが ★★☆☆☆
カルスタって聞かなくなってから、ようやく日本の現実に取り組んだ作品が出てきたという点で、先駆的な作品。
だが、カルスタ的な切れ味はないし、目の付け所や議論の仕方には才気を感じさせない。それに、いくら研究書ではないとはいえ議論が大雑把すぎる。これだけ大雑把な議論をされると、この分野に詳しくない読者に多くの誤解を生み出す恐れがあるだろう。
一般向きに沖縄のことを紹介するという点では合格点の本だと思うが、それ以上のことを求めると物足りない本でもある。
わかりやすいですね ★★★★☆
沖縄海洋博覧会という、そういえばなつかしいあのイベントを
沖縄のスタート地点として位置づけ、観光キャンペーンの
展開を追っている。
昭和50年を境に何かが変わったのだろうか。それは
開発という2文字だろうか???