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Simpsons: Season 6 [DVD] [Import]

価格: ¥2,396
カテゴリ: DVD
ブランド: 20th Century Fox
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   相変わらず派手なズッコケぶりを見せてくれるものの、『ザ・シンプソンズ』第6シーズンは、熱烈なファンを戸惑わせるかもしれない。まず、今シーズンは、テレビのお約束を嬉々として取り入れている。その結果生まれたエピソードが、「Another Simpsons Clip Show(邦題未定)」や、シーズン最終話におけるクリフハンガー(中途半端な終わり方をして次のシーズンにつなぐ手法)を初めて採用した「誰がバーンズを撃ったか?(Who Shot Mr. Burns?)」だ。それから、不調だったアニメ・シリーズ『The Critic』を盛り立てるため、ジェイ・シャーマン(ジョン・ロヴィッツ)に“アニメにありがちな安っぽいゲスト出演”をさせているのも萎える。それこそ、「スプリングフィールド映画祭(A Star Is Burns)」でのバートになった気分だ。しかし、それらは結果的にさほど大きな欠点になっていない。今シーズンには、栄えある『ザ・シンプソン』シリーズにふさわしい傑作エピソードが用意されているからだ。例えば、「バッドマン ホーマー(Homer Badman)」では、うっかり者のベビーシッターのお尻にくっ付いていたミロのビーナス形グミを取ろうとしたせいで、ホーマーがフェミニストに抗議されたり、ワイドショーのネタにされたりする。「秘密結社に選ばれて(Homer the Great)」では、ホーマーがストーンカッターズなる秘密結社の“選ばれし者”になる(この秘密結社、「電気自動車の普及を防いでるのは誰だ? / スティーヴ・グッテンバーグをスターにしたのは誰だ? / 我々さ!」という調子で笑える)。往年の映画や小説にヒントを得たエピソードもいくつか登場。「夏の日の出来事(Bart of Darkness)」はヒッチコック監督の『裏窓』を、「恐怖のイッチー & スクラッチーランド(Itchy and Scratchy Land)」はマイケル・クライトンの『ウエストワールド』と『ジュラシック・パーク』を、「ハロウィーン・スペシャルV(Treehouse of Horror V)」はスティーヴン・キングとレイ・ブラッドベリを思わせる。
   今シーズンのゲスト声優陣はとりわけ豪華だ。リサのライバル役でウィノナ・ライダーが、ラブジョイ牧師の性悪娘役でメリル・ストリープが参加している(ストリープ演じる性悪娘に夢中になったバートいわく、「彼女はチョコ・キャンディーみたいだ。外側は甘いけど、中身はキツイよ」)。さらに、「マージの飛行恐怖症(Fear of Flying)」では故アン・バンクロフト、「秘密結社に選ばれて(Homer the Great)」ではパトリック・スチュワート、「スーザン・サランドンはバレエ教師(Homer vs. Patty and Selma)」ではメル・ブルックスとスーザン・サランドンという布陣。マンディ・パティンキンがリサの将来のフィアンセを演じた「リサの結婚(Lisa's Wedding)」などは、意外なほど感動的だ。
   このところ、『ザ・シンプソンズ』派と『Family Guy』派の間に対立が起きている。どちらのほうが笑えるか? 『ザ・シンプソンズ』は負けたのか? 『Family Guy』は『ザ・シンプソンズ』の二番煎じか?…云々。でも、ちょっと待って。ただ笑って楽しむことはできないだろうか? 『ザ・シンプソンズ』がまたしても充実したシーズンを得たことを素直に驚きたいものだ。「ライバルはウィノナ・ライダー(Lisa's Rival)」でのホーマーのセリフがすべてを語っている――「ゾッとするような下層部分と、目がくらみそうな高層部分と、クリーミーな中間部分がある」。(Donald Liebenson, Amazon.com)