Back at One
価格: ¥776
クワイエット・ストームがなくなることはないが、これを愛好して実践する人たちのCDの多くが混ざり合って一種の熱烈な壁紙となっている。だから、ブライアン・マックナイトの4作目のアルバム『Back at One』が本格的で聴き応えのあるこのジャンルの例と謳っているのはいささか驚きである。その文筆の才を活かしたマックナイトはミッドテンポの嘆き節を次から次へと際立たせて他の収録作から浮き立たせている。定評はあるが決して尊大にはならない彼のヴォーカルと組み合わさって、タイトル曲のLast Danceや6, 8, 12は、ベイビーフェイスが何をやったとしても打ち負かしてしまう。マックナイトはこの卓越したアルバムでこのスタイルの第一人者であることを声高に述べているのだ。 --Rickey Wright