お洒落度100%のピアノ・トリオ。録音も素晴らしい!
★★★★★
イタリア人ピアニスト、アンドレア・ポッツァはヨーロピアン・ジャズの中でもよく知られた存在ですが、全世界的にクラブ・ジャズとコンテンポラリー・ジャズの架け橋となる大成功を収めた”Idea6”の中核をになっているアーティストでもあります。本作はそんなポッツァの初リーダー作で、英国で台頭するEmpiricalのドラマーであるシェーン・フォーベスが加わったトリオです。ダンサブルな楽曲をフィーチャーしスリリングさと高い洗練性を発揮しています。
ライナーノートに「このアルバムは、ブラジル風な要素とブルーノート風な要素を織り交ぜた作品である」とあるように、ボッサなリズムのフィーチュアがなんともお洒落。洗練されたピアノのタッチも素晴らしい。メロディアスで情感たっぷりなソロが展開されるFreddie Hubbardの”Blue Spirits”。Sergio Mendesの”Noa Noa”の味付けも品が良い。6曲目以降の駆け抜けるような演奏も見事。イタリア人らしい「情」を感じるピアノ・トリオです。
ピアノトリオ・ファンは必聴盤です。
また録音が非常に良く、オーディオファンには音を聴くだけでも購入する価値があると思います。
Andrea Pozza(Piano)
Aldo Zunino(Double Bass)
Shane Forbes(Drums)