作者本人が駆逐艦雪風に乗っていたのではなく、乗っていた人の日記などをよりどころに書いた作品です。まぁ沈まなかった船なのですから、生存者が多く、証言も多く取れるのは確かですが、乗員は交替も多いので、「雪風」の生涯を、よく一本に纏めたものです。武勲を挙げることよりも、仲間を死なせず生き残ることを第一に考える気持ちが強かったからこそ、強運を味方にできたのかな、と実感です。