第1巻とはちょっと雰囲気が違うけれど、やはりシリアスさが光ります
★★★★★
コミック版『地獄少女』、第2巻です。
アニメ版の設定が反映されたり、巻末にパロディ4コマが掲載されたりと、第1巻とは若干の雰囲気の違いがあります。
とはいっても、もちろん本編のシリアスさは相変わらずなのでご安心ください(笑
他の誰かが地獄少女に依頼するように仕向けて誰かを陥れようとする、という展開のエピソードが複数あり、少々マンネリかとも思えるところもあるのですが、今回初めて地獄少女への依頼を後悔するエピソードなんかもあって、なかなかどうして、という感じなのは流石。
なお、アニメ版のミニポスターやカルタが付いたり、カバーが特殊加工されている『特装版』も発売されていますが、本編は一緒なのでお好みでどうぞ。
顔のドアップばっかり
★★★☆☆
顔のアップばかりで読みずらい。アニメがリアルなのに、少女マンガなのは女子学生のファン層を獲得する為なのか?しかし、物語は妙に説得力がある。特に『トモダチ』の回はアニメよりクライマックスに至るまでの課程に説得力がある。アニメは恨みを抱く心の心象に主眼を置いているが、マンガは、恨みを抱く課程のリアリティに主眼を置いているためにマンガを観てからアニメを観るとマンガの話の方がリアルに感じる。
なんか・・・
★★★☆☆
なんか永遠さんって必ずさいごに地獄通信に依頼した人が「地獄にいっても悔いはない」とか「今を精一杯いきてみせる」というような考え方で終わらせてしまうんですけど、ちょっとどうかなあ?とおもうんですよね。
私的に地獄っていうのは、かなりつらいものだと思うんですよ。藁人形でさらっと地獄に流した代償に死後、地獄でいつ終わるか分からない痛みとか苦しみをあじあわなければならないという恐怖がまっているんです。こう、最後に明るく前向きに生きていこうというのも別にいいんですけど、まいどそうされてはバカばかしいんですよね。もっと地獄にいってしまうという恐怖などの人間の心理なんか描いてみたらよくなるとおもうんですよ。ここまで続くとなんか地獄を簡単に考えてる人たちだけが依頼してるような作品になりつつあるような感じでスッキリしませんね。ストーリーは良いのですが・・・。
漫画版には漫画版なりのやり方がある。
★★★★☆
5つある話のうちの1つだけ「トモダチ」がアニメ原作に近いもの、残りはほとんどオリジナルで描かれています。
当時のオリンピックを意識したスケーターモノもあり、単純な「恨み→依頼→紐引き→仕置」という流れではないアニメ版以上に複雑な恨みの線が地獄少女の行動を読みづらくしていて、推理的な部分が増えてきました。
漫画版地獄少女としての作り込みが進んできたと思います。
※ それはさておきアニメ版キャラも参加する巻末の「がんばれあいちゃん」がアニメ版完走した身としてはとってもナイス。