幸せな人
★★★★★
2000年以上も前の女性たちの詩句ですが、当時の風俗が生々しく書かれています。
現代苦悩している諸問題が、当時も驚くほど同じ様に人々を悩ませています。
娼婦として栄華を極めたり、国王や豪商の娘として優雅に生活していても、欲望による苦悩や老い、病などから逃れることは出来ません。それを受け止める自分たちの心を変えなければいけないということに、仏陀やその弟子たちに出会うことで気付いていきます。
又当時の女性たちも自分の境遇や心の有り方に、とても深い哲学的思考を持っていたようです。
仏陀の呼び名は多く有りますが「幸せな人」もその一つです。今まで今ひとつしっくりこなかったのですが、この詩句を読んでとても深く理解できました。