"組織”を心理学からとらえる
★★★★☆
会社、学校など、大半の人は何らかの組織に所属して生活しています。そこでは、複数人の集まりに特有な心理状態が発生し、個人に影響を及ぼします。ちなみにこの本は、"組織"として主に会社を念頭においているようです。
対人関係(第8章)が問題になることは勿論、キャリアプランを考え、達成していく必要もあれば(第5章)、各自のモチベーション維持(第7章)は重要な課題です。バーンアウト(いわゆる燃えつき)という心理状態が構成員に見られることもあり(第9章)、意思決定にまつわる問題が発生(10章)することもあります。これらについて心理学から分析を加えます。
浅く広く、様々な話題にふれたプレーンなテキストです。引用文献にはその分野でメジャーな作品ばかりがチョイスされて載っているので、より深く学びたくなった時の参考に出来ます。