このガイドブックは、あの雑誌のナショナルジオグラフィックと同じで、写真の質も高く、紙の質も良く、著者も、普通のガイドブックとは違いたった一人だけです。ですからちょっと主観的な意見が多いような気もしますけど、そこが普通のものとは違い、逆にそれが味になっていると思います。一つ一つの場所（例えば‘ロサンゼルスのダウンタウンの散策ガイド’といったもの）もかなり詳しく紹介され、その土地の歴史や文化まで良く分かりやすくかつ簡潔に書かれています。ですから、一冊の本としては、雑誌のナショナルジオグラフィックと同じく読み応えが有りそれはそれでいいのですが、一冊の海外旅行のガイドブックとして見てみると、ちょっと物足りなく（例えばどんな交通機関がありそれをどう利用すれば!いいのか・・そういうことがほとんど書いてない）私は実際海外旅行に行く時この本だけでは不安なので、「地球の歩き方」も持って行きました。しかし、そちらの方にはあまり詳しく書かれていないことがこちらの本には書かれていたりしたので、結局は両方よく役に立ちました。初めての人（私もそうでした）はこのガイドブックだけだと戸惑うでしょうが、その土地にもう慣れている人やよりディープに知りたい人には、よくできた本なのでお勧めできます。