どんなグルーブでもお任せのオールスターバンドを構成するのは、偉大なラッセル・マローン(ギター)、ステップス・アヘッドのクリスチャン・マクブライド(ビブラフォン)、長年のパートナーであるリッキー・ピーターソン(キーボード)といった面々。彼らをバックに往年の名曲を見事にリメイク。スティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」はバラードに、永遠の名曲「Harlem Nocturne」はワールド・ミュージック風に味付けされている。60年代にそれぞれハービー・マンとドナルド・バードで有名になった「Comin' Home Baby」と「Christo Redentor」は情感たっぷりに演奏され、まるでサンボーン・オリジナルのメロディーかと思うくらい。彼の優雅なアルト・サックスの音色が全編にあふれているが、「Sugar」と彼のオリジナル3曲のうちの1曲「Spider B」ではマローンのギターがフィーチャーされている。(Mark Ruffin, Amazon.com)