本作は魔法騎士レイアースを元として、オリジナル要素の濃いシナリオになっています。

当時の技術としては良く出来ていると思います。ゲーム画面は、テレビからちゃんと離れてプレイすれば、古さなんて感じないレベルだし(アニメは別として)、手が込んでいるなぁっていう印象を受けます。音楽もなかなか良いです。

ゲームスタイルは、二次元ダンジョン上の光達を操作して、ダンジョン上をうようよしている敵と戦いつつ進んでいくという感じです。RPGにありがちな、何歩か歩いて対戦画面に移るスタイルではないので割とサクサク進めます。レベルは各イベントクリア後に上がっていくという感じです。

マイナス点としては
1.セリフの声の音量が一定でない。次のセリフの音量が急に大きくなったりとかよくありました。
2.キャラの扱いやすさの格差が大きい。風が一番使いやすく、海が一番使いにくいです。海は剣を前に突き出して攻撃するので、敵に対して真正面を向かないと攻撃が当たりません。海が一番のお気に入りキャラだっただけに残念。

あとは、セガサターンである以上、しょうがない物として…
1.アニメの画質が汚い。今作のオリジナルアニメはゲームだからと言って手を抜いておらず、テレビアニメ版にも引けを取らないくらいの出来だっただけに、昔の技術の限界で再現できなかったのは残念。
2.ロード時間が長い。
3.フリーズしてしまう事が何度かあった。なのでセーブは小マメにした方が良いでしょう。

他の方も書いてますが、原作では生存しているキャラが多数死にます。死にキャラの大半が光達側についた途端に死ぬというシュールさは凄まじい(^_^;)個人的にはゲームのオリキャラ立てるよりも原作のキャラを大切にして欲しかったなぁって思います。

ラストは原作と若干異なりますので、Another Worldとして楽しめるのではないでしょうか。

このゲーム、見た感じは小さな女の子向けかな？と思いがちだが、
実際は、ゲーマーも納得の本格的なゲームになっている。

といっても、レベルや経験値なんかはないんだけど。
キャラのボイスは結構入っている。ゲームボリュームもそこそこ。
謎解きやボス戦が、なかなかの歯ごたえで、
小さい女の子なんかはこれについていけるの？と感じてしまうが、
その分、クリアした時の喜びがある。

最後やエンディングがちょっとあっさりしすぎかな、という感じはしたが。
クリアしても特におまけとかもないし。

ただこのゲーム、完成度のわりに、知名度が低い感じがする。
個人的には、なかなか楽しめたゲームであった。

ストーリーは、ほぼオリジナル路線。
アクションはＳＦＣ版ゼルダの伝説のようなもの。
主人公キャラ３人を入れ替えつつ、進めていくのだが、
武器は光と海は、原作通り西洋剣海とレイピアだが、風は、弓に変更されている。
これは最後まで変わらない。
操作性も良好でキャラゲーとして手抜きされておらず、丁寧に作られた印象を持てる。

難易度は、本来、対象となるであろう層には多少難しめだと思うが、
落ち着いて進んでいけば何とかなるレベル。
シナリオのベースは、原作版レイアースの１〜３巻まででレイアース２部分は入っていない。
しかし、アクション部分は原作より多いのでボリュームは問題ないレベル。

隠し要素も数多く用意されており楽しめるものになっており、
ＣＤプレイヤーで再生した時の警告音まで独自の物が用意されている。
きょうはだ〜れだ？の数が増えているのはＳＳオリジナル仕様。

女の子向けだからといって特別易しいとか、そんなことはないです。ちゃんと楽しめます。アクションも気を抜くと「あれれ！」ってなことになります。アニメやマンガのファンでなくとも楽しめる作りになっているので、ストーリーを知らなくても大丈夫です。

最近中古で購入してハマリました。ジャンルはアクションＲＰＧになると思います。
難しすぎず易しすぎず絶妙なゲームバランスです。ＢＧＭが自己主張していないのも心地良いです。
随所にセルアニメーションのムービーがちりばめられて、会話シーンでは声優さんがしゃべりまくります。
男の子や女の子の空想を満たすだけではなく、やさしい感じが漂うゲームです。
アニメのゲーム化というと冷めた目で見てしまう人も多いと思いますが、これは大変素晴らしいゲームです。
原作を全く知らなくても非常に楽しめると思います。