フリージャズ・ピアニスト、スガダイローがまたやった! 日本のジャズの未来を浮き彫りにする最新プロジェクト その演奏だけでなく斬新なジャケットでも話題となった『坂本龍馬の拳銃』『黒船・ビギニング』に続く、フリージャズ・ピアニスト、スガダイローの約1年振りの最新スタジオ録音作品。 タイトルはズバリ、『渋さ知らズを弾く』! バークリー音楽大学に留学し、帰国後は“渋さ知らズ"で活躍していたことはよく知られるが、本作にはその“渋さ知らズ"の最重要人物、ダンドリスト&ベーシストの不破大輔が参加。スガダイローが不破大輔と“渋さ知らズ"へのリスペクトを込めて、東保光 (b)、服部正嗣 (ds)とのレギュラー・トリオを核に斬新なアレンジで“渋さ知らズ"の名曲を再構築したカヴァー集。来るべき日本のジャズの形を浮き彫りにする。 お気に入りは東保光と不破大輔のダブル・ベースが聴ける「キリシタンバテレン」「ライオン」「股旅」「本田工務店のテーマ」の4曲。中でも「キリシタンバテレン」はスガダイロー節満載の本作唯一のオリジナル・ナンバーだ。全10曲収録で、本作も見事なまでにスガダイロー・ワールド全開のアルバムに仕上がっている。 それにしても、今度のジャケットもまた斬新。写真家・山下恭弘氏によるものだが、ガイコツの絵柄の着物も粋でインパクトも大! (加瀬正之)