端的に閲覧するならば、無量義経に出てくる「三十四非」とは生命、普遍的法華経、如是我聞の意義、二処三会の意味、方便の意味、開三顕一、諸法実相の心について解説しています。
それぞれの話し手が天台や妙楽、日蓮大聖人、その他他の国の大統領などの発言、他の著作、大学教授(ハーバード大のコックス博士など)の見解を織り交ぜるなどして、その展開は並大抵の知識ではありません。かといって難しいというわけでもなく、わかりやすくなっています。後半は諸法実相の究極に触れているので高度になり、やや読者の努力を要するかもしれませんが、ここまで諸法実相を的確に展開しているものはないと思われます。
この本を読むことで釈尊自身が理解するのは超最難関であるといっている法華経を理解することができます。法華経を現代へと展開している書籍としては、この本は白眉といえるでしょう。読んでいて勇気がわき、その深さに感動さえ覚えます。現代における法華経行者必読の書です。