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法華経の智慧〈第1巻〉―二十一世紀の宗教を語る (聖教ワイド文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 単行本
ブランド: 聖教新聞社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:池田大作/著 出版社名:聖教新聞社 シリーズ名:聖教ワイド文庫 001 発行年月:2001年11月 関連キーワード:ホケキヨウ ノ チエ 1 ニジユウイツセイキ ノ シユウキヨウ オ カタル セイキヨウ ワイド ブンコ 1 ほけきよう の ちえ 1 にじゆういつせいき の しゆうきよう お かたる せいきよう わいど ぶんこ 1、 セイキヨウシンブンシヤ 3812 せいきようしんぶんしや 3812、 セイキヨウシンブンシヤ 3812 せいきようしんぶんしや 3812 幸福を指し示す希望の光-法華経。大乗仏教の魂である法華経の哲理を人間・教育・社会に即して展開。 「哲学不在の時代」を超えて生命がキーワードの時代へ民衆に呼びかける経典序品(如是我聞-師弟不二の鼓動二処三会-“永遠”と“今”との交流)方便品(方便-巧みなる「人間教育」の芸術開三顕一-「師弟の道」から「師弟不二の道」へ「諸法実相」の心-現実変革への限りなき挑
読み甲斐はあります ★★★★★
基本的に創価学会員向けの書物ですので、学会員に教えてもらうなどしないと分からないことも有ると思います。本書内にも書かれている通り、分からないところは飛ばして自分が今分かるところを読めばよいという言葉を信じて読めば、大変感心させられる内容もあります。一般論で分かるところもありますが、法華経自体が読み手の心理・受け方によっては難解の場合があり、難しすぎる場合もありえますが、通して読めば法華経の一分は理解は出来るようです。
多くの仏教論は他の方が語って居られるので省きますが、今あるありふれた生活感覚に沿って法華経を分かりやすく語っていることは非常に価値有る内容と思います。
6巻を6回通して読みましたが、読むたびに違う感動があり、新たな発見があります。長い目で読まれることをお勧めします。
辛抱強く読めば何となく解るような気がしてくる法華経解説の決定版 ★★★★★
 そもそも、平田篤胤が「ただただ、滅法『大ばなし』ばかりで、そのわけを説かない。この二十八品はただかさばるだけで、……能書きばかりで、肝心の丸薬がない」(2巻P.30)と罵倒するほどに、法華経は『難解難入』といわれている。

 戸田城聖第二代会長が、無量義経の34の『非ず』を身読し、「仏とは『生命』のことなんだ!」と獄中で叫ぶ映画の中のワンシーンは有名だが、この「法華経の智慧」の中にはその悟達に比肩するような、池田先生の『随縁真如の智』が惜しげもなく至る所にちりばめられている。

「成仏とは『ゴール』のようで『ゴール』ではない。絶対の『軌道』です。永遠に向上、永遠に充実、永遠に遊楽へと進んでいける『希望』そのもの」(第2巻授記品)

 多くの宗教が『聖地』を尊ぶのに対し、「御本尊を強盛な信心で拝するところ、いずこであれ、そこが最高の『聖地』である。そこが虚空会であり、霊山であり、宝塔が建つところ」(第3巻多宝品)

 竜女成仏については、「女性を差別する思想に対して、実証をもって、それを打ち破った『大いなる人権宣言』」(第3巻提婆達多品)
 
 「地涌の菩薩は、じつは仏です。しかし、仏というと、どうしても超越的な感じに見られてしまう。地涌の菩薩は、あくまで『修行する人間』としての菩薩に徹している。人間に徹しているのです」(第3巻P.291)

 大聖人の仏法の究極の目的は、永遠の生命を悟ることです。生命というものが、永遠であるということを、わが身で体得するのです。これを絶対的幸福という。(第4巻P.26)

 寿量品を学ぶことは、仏法の真髄を学ぶことであり、生命の真髄を学ぶことであり、自分自身の「真実の姿」を学ぶことなのです。(第4巻P.37)

 自分の中の「大いなる生命力」を信ずることは、万人の中の「大いなる生命力」を信ずることと一体です。自分を大切にし、同じように、人を大切にしていくのが仏法です。(第4巻P.41)

 「諸法実相抄」には「凡夫は体の三身にして本仏ぞかし、仏は用の三身にして迹仏なり」(御書1358ページ)と仰せです。この深義については、さらに論じていくことになるが、凡夫こそ本仏と言われている。「仏教の人間化」の究極の宣言と拝したい。(第4巻P.68)
怖い、御書の一節。そして感動的なエピソード ★★★★★
 * 創価学会の教学部員ならば、御書が根本、ということを知っている。その御書の『撰時抄』に「前代未聞の大闘諍・一閻浮提に起るべし」(259ページ)という御文がある。正法に目覚めない人々が法華経の行者を迫害し、なおも謗法を続けるならば、前代未聞の大闘諍が全世界に起こるであろう、ということなのだが、第1巻の185ページに、この御文に関しての『秘話』が紹介されている。

 そこにいた教学部の幹部の方は、この御文を“第三次世界大戦が起こる”という意味ではないかと解釈されたそうです。事実、当時(1964年頃)は、東西冷戦、核軍拡競争の渦中であり、そういう懸念の声は高かった。しかし、池田先生は、烈火のごとく言われた。
 「もし本当に第三次世界大戦が起これば、原水爆等によって、人類は滅亡してしまう。かつての大戦以上の悲惨と苦悩を、人類は、また味わわなければならないのか。それでは仏法者として、あまりに無慈悲ではないか。我々は、第二次世界大戦をもって、『前代未聞の大闘諍』と決定しよう。どんなことがあっても、第三次世界大戦は起こさせない。そのことを御本尊に強く願い、死身弘法を誓おうではないか。広宣流布という世界の恒久平和、人類の幸福を、必ず達成しようではないか」と。
世に、さまざまな終末論を唱える宗教があります。無責任に人々の不安をあおり、なかには終末を待望する人々さえいます。日蓮大聖人の仏法が、それらとまったく正反対であることを、池田先生は断固として教えてくださいました。

* 人々が宗教そのものを「怖い」と考える理由の一つに、「その宗教の指導者だって人間だ、人間だから間違いを起こす」という危惧があるからだと思う。極めてもっともな話だ。しかし、この世には、疑って疑って疑い尽くしても、どうしても信じるしかない「人間」が存在する。その人だけが「師匠」なのだ。そして、「師弟不二」でしか、法華経の神髄は解らない、と、この「法華経の智慧」の中で述べられている。(池田先生は戸田城聖第2代会長に師事し、「師弟不二」を貫かれている。)
創価会員向けの解説書? ★★★★☆
 法華経の解説書で最近のものだろうということで読んでみました。著者からわかるとおり、創価学会の池田大作さんの著書です。

 率直な感想としてはかなり難解です。結構難しい仏法用語が頻出するのですが特に脚注などはありませんのでNetなどで調べながら読み進めました。

 話の展開は一応(擬似?)対話形式となっていますので読みやすいですし拒否反応は出にくいと思います。まぁ、創価アレルギーの人は作者で拒否反応が出るでしょうが(笑)



 多少冗長性はあるものの、科学的なアプローチが多く予想より納得感がありました。最近よく言われている、「生命=神・仏=宇宙そのもの」という考え方がはるか昔に説かれた法華経の根底にあるということで、へぇ〜…と感心したりもしました。また、成仏とは死後に求めるものではなく今この時点で仏になる(悪く言えば現世利益ですが)という教えであり非常に好感がもてました。

 ところで最近では有名になりましたが、法華経をはじめとする大乗仏教は釈迦が亡くなった後に書かれたものです。この本ではそれを素直に認めながらも「それでも十分に意味がある」と力説しています。この素直さには驚きました。



 わからない点もかなりありました。

 たとえば。。。。同じ法華経といえば天台宗がありますが、天台宗と日蓮宗との違いが今ひとつわかりませんでした。天台宗は瞑想を中心とし、日蓮は南無妙法蓮華経と唱えるとありましたがこの南無妙法蓮華経がどこから出てきたのか、なぜ「南無妙法蓮華経」なのかがどこにもかかれていなかったので疑問が残ります。創価の人たちには当たり前すぎて解説されていなかったのかもしれないですが。。。。


 結論として、創価というフィルターをはずして客観的に判断してみるとかなり多角的に論じられており、とても現代的な解釈であると感じます。大変ポジティブな考え方が述べられており読んで損はなかったと思いました。ただ、創価会員以外の読者のことを考えられていない(と私は感じました)のでかなりgoogleに頼る必要性があり覚悟が必要です。


 引き続き2巻以降を読んでみたいと思いますが、難解そうです。。。。。
現代法華経行者必読の書。 ★★★★★
本書では主に無量義経と序品、方便品について触れています。特に方便品に多くのページを割いています。

端的に閲覧するならば、無量義経に出てくる「三十四非」とは生命、普遍的法華経、如是我聞の意義、二処三会の意味、方便の意味、開三顕一、諸法実相の心について解説しています。

それぞれの話し手が天台や妙楽、日蓮大聖人、その他他の国の大統領などの発言、他の著作、大学教授(ハーバード大のコックス博士など)の見解を織り交ぜるなどして、その展開は並大抵の知識ではありません。かといって難しいというわけでもなく、わかりやすくなっています。後半は諸法実相の究極に触れているので高度になり、やや読者の努力を要するかもしれませんが、ここまで諸法実相を的確に展開しているものはないと思われます。

この本を読むことで釈尊自身が理解するのは超最難関であるといっている法華経を理解することができます。法華経を現代へと展開している書籍としては、この本は白眉といえるでしょう。読んでいて勇気がわき、その深さに感動さえ覚えます。現代における法華経行者必読の書です。