随所に登場する中途半端に神秘主義的な説明も読む気を損ないますが、主人公のなにごとも神の導きに還元してしまうやや独善的といわざるをえない生き方も、関係者が納得しているのであれば、第三者がとやかく言うような筋合いのものではないとは思いつつも、白々しく感じてしまいます。
この本で読む限りは、一冊の本の主人公に値するほど魅力的な人物であるとは思えませんでした。