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黄金の天馬 (PHP文庫)

価格: ¥940
カテゴリ: 文庫
ブランド: PHP研究所
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実名で再構成しても良いのかも。 ★★★★☆
 合気道創始者の植芝盛平の一代記だが、執筆前の膨大な資料の読み込みは大変だったろうなあと思いながら、読み進んだ。
 合気道についてはいくつかの本で知っていたが、植芝盛平という人物を詳細には知り得なかった。あるときには、霊能者の一人として分類されていることに驚きもしたが、果たして何者だろうかと思うばかり。
 そんな時、著者による著書を知ったが新刊本では手に入らないという。しかたなく、古書店をめぐり歩くことになるが、入手できなかった。
 ところが、ふと、導かれるようにして入った新刊書店で本書を発見し、再刊されたばかりと知り、嬉しかった。

 武道の経験者であれば、力だけではどうしようもない何かが武道には潜んでいることがわかる。
「気」と表現してしまえば、確かに「気」だが、修練を積み重ねていくうちに分かる、「何か」。
 著者も剣を握られる方だけに、その「何か」が分かっているのだと思う。
 ゆえに、対峙したときの一瞬の刹那を表現するときに、余計な文というか言葉が無い。
 ひとつの道を極め、昇華させるのに、自身を追い込んでいくときの様子、やはり気が狂った人にならなければならないのだろう。

 本書は実名と仮名とが混在しているが、実名で再構成してもおもしろいかもしれない。
 読み進んでいて、そう感じた。
波瀾万丈な人生 ★★★★☆
合気道の開祖、植芝盛平扇の波瀾万丈な人生を綴っています。…が、所処に武田惣角のエピソードが主人公に置き換えられている所が…?
日本の隠された歴史が垣間見える作品 ★★★★★
神秘主義的なものに逃げ込む描写ととらえられても、ああ、そう感じるのか?と思うばかりで、津本氏の書きようなんだが、とも思いつつ、少し残念にも感じます。しかしながら、視点を別の場面に移し、例えば謎多き時代の、一方向からのヴィジョンとしてとらえて行けば、津本氏はここまで調べているのか?と感心したり、新興宗教とのかかわり方や、時代の思想的流行まで読み取れる場面が、多く書き込まれています。宮崎駿の千と千尋の話でさえ、彼の言いたいことをハっきりとらえている人は、いったいどれだけいるでしょう?ひとつの本。ひとつの作品を、時間の経過とともに、何度も読むと、視界が突然狭くなったり広がったり、各々人生の歩み方が異なる故のことなのでしょうか。
人間植芝盛平の成長物語 ★★★★★
合気道開祖・植芝盛平をモデルにした小説。ほぼ事実に沿っている。
聖人君子ではなく生身の人間として悩み、苦しみ、様々な困難を乗り越えながら成長していく姿を激動の時代背景の中で描く。
開祖の人生を小説として楽しみながら知ることができる。
魅力的な人物とは思えません ★☆☆☆☆
子供が合気道を習っているので、開祖がどういう人物であるかを知りたくて読んだのですが、正直言って、読まなければよかったと思っています。

随所に登場する中途半端に神秘主義的な説明も読む気を損ないますが、主人公のなにごとも神の導きに還元してしまうやや独善的といわざるをえない生き方も、関係者が納得しているのであれば、第三者がとやかく言うような筋合いのものではないとは思いつつも、白々しく感じてしまいます。

この本で読む限りは、一冊の本の主人公に値するほど魅力的な人物であるとは思えませんでした。