一字ずつ練習するよりも、文体で篆書を練習したい人向け。
★★★☆☆
“千字文(せんじもん)”という漢文の長詩を使った篆書のお手本です。
中国語が基になっている篆書なので字体を参考にするというよりは、あくまでも書の
お手本として、例えるならば写経の様にひたすら書の練習で使う時に良い本。一字ず
つ練習するよりも、文体で篆書を練習したい人向けです。
1頁4×4=16字配置(P70)で、枠線の赤を除いて本文は白黒印刷の構成(A4版)。
(W4.5cm×H6.9cm)の枠線内に筆書きで1字ずつ収められており、書体の大きさもそ
こそこのサイズがあるので良いお手本になるのではないでしょうか。
ただ、構成的に基の書体がページの端に小さく掲載されているので少々見づらいのが
難点。また、内容を考えると少し価格が高い。もう少し価格が低ければ文句なし。
文末には、千字文のマトメとその和訳が掲載。
ただし、書き順については一部抜粋の為、この本だけではキツいと思いますので、篆
書の辞典や参考書などを併用して書くと良いかと思います。