4人編成時代の末期は装飾の豪華さに楽曲の質が全く追いつかず自分にとっては暗黒時代とも言っても良いような時期だったが、このアルバムではマンニ・シュミット(G)在籍時とはまた違った魅力を確立したRAGEを楽しむことが出来る。
とにかくその叙情的なメロディ・センスが素晴らしい。
'90年代の半ばごろから確かに存在した要素ではあるが、ここに来てそれを一気に増幅させた印象だ。
ヴィクター・スモールスキのフラッシーで時折ネオ・クラシカルのムードも漂わせるソロ・ワークも絶品だ。
普遍的なメロディック・メタルとして楽しめる傑作。