他の方のレビューにもある通り良書であるのはまず間違いないが、その内容の薄さがひとつ気になったところ。

私は普段、一度読み終えた文法書は時々の文法"辞書"として使っているが、本書は内容が薄いためにその用を成さない、そして学習の過程で生じる細かな疑問を解消するには向いていないと感じた。文法書にしてはすごくコンパクトであるが故に、ひとつひとつの内容説明がかなりあっさりしているからだ。おそらくフランス語に習熟して上級者の域に達したとき、本書を手に取ることはなくなるだろうと思う。

もちろんそれは、初学習者が短時間で基本事項をわかりやすく学べる、という本書最大の長所を単に裏返しただけであり、これから学習に取り組む人たちにはぜひすすめたい一冊である。

●よいところ
・他のレビューでもあげられていますが、英語とフランス語の対比で説明されており、「英語はこうだけど、フランス語はこうだ」式説明が多く、日本語の文法書ではすっきり納得できなかったことが、「なぁーるほどー」となるところがいくつもある。
・英語は非常に簡単で簡潔。日本語の文法書での大仰でくどくどしい説明が、ばかばかしく思えてくる。
・随所で使われる表がうまくまとまっており、早見表的に見るのに適している。
・まとめ方がシステマティックで、すっきりしている。ポイントを押さえやすい。

●うれしいところ
・例文に用いている単語が日本語の文法書でよく用いられるそれと異なっており、意外感がある。
・ペーパーバックなのに、紙質がよい（でも、蛍光ペンは少し裏に抜ける。万年筆は大丈夫）。
・編集デザインが色使いも含めスマートで、かっこ良い。電車の中で広げていても恥ずかしくない。

●あまりよくないところ
・インデックスや動詞活用表を除けば、実質187ページ。文法書というよりハンドブック。深い説明は期待してはいけない。
・練習問題は一切ない。
・発音記号による補足がないので、フラ語発音に不慣れな人には向かない。

総じて、お値段の割には良書です。日本語の文法書を一通り終わった後に読めばより楽しめますよ。

これは本当にオススメの一冊です。フランス語の文法本はこれしか持っていません。日本語で書かれた文法本でこれといったものにまだ巡り逢えないくらい。それ位いい本です。
中は基本的な英語しか使われていないので(フランス語の例文も簡単なものをあげているのでビギナーにはいい)、買うのを迷ってレビューを見ている方なら十分理解できると思います。
分類された文法とその後には数字、時間、曜日、インデックス、主要な動詞の活用表が収用されています。
持ち運びが便利なサイズなのでカバーをつけて通勤時に読んでいます。

とてもいいですよ！英語の苦手な私でもわかるような英文ですから。
国内で出版されている物と比べすっきりして見やすいし、不自然な例文でもないし
お勧めです。（価格もほとんど変わらないしー少し安い）

英語で書かれたフランス語の文法書。英語圏の人たちがフランス語を学ぶさいのテキストとして作られている。

英語圏の人を読者層として想定しているので、英語とフランス語の文法の違いについて説明してくれている。そのため両言語の文法的な違いや考え方の違いがわかる。内容もフランス語の基礎の基礎から説明してくれているので、初めてフランス語を学ぶ人でも理解できると思う。

英語は、日本語と比べれば、フランス語に近い言語なので、日本語で書かれた文法書を読むよりも、こちらのほうが分かりやすい。また値段も安く手ごろ。日本語で書かれたフランス語の文法書は、あまりいいものがないので、英語がある程度できるのであれば、お勧めの一冊。