日本人の”思考停止”を打破する
★★★★★
世間知らずの日本人には打って付けの栄養剤!!これを読んで目から鱗を落とすべし!!
日本人は余りにも平和な世の中で育ってきたから,世の中,つまり世界の事を殆ど知らない「井の中の蛙」になりがちだ。何でも知ってるようで実は殆ど知らない。これは「日本の常識は世界の非常識」といわれる所以。「でもここは日本だ。世界の事はどうでもいい。」などと言ってはいられない。もう日本は立派な国際社会の一員なのだから,日本一国でやっていけるわけが無い。否が応でも世界との関係を注視しなくてはならない。「私は私。」ではやっていけないのだ。ま,アメリカほど自立していて強ければ,それでもなんとかなろうが・・・日本はそうではない。人の力を借りなくては何も出来ない・・・なんかヘン。「何故いま日本がこうもヘンテコリンなのか?」を知りたければこの本を読まれたし。
平易に語られた「日本の歴史」
★★★★☆
保守派の論客として知られる渡部昇一と谷沢永一による対談集です。1910年の韓国併合から開戦に至る経緯、終戦にまつわる真実、そして現代日本の向かう先について語られます。「ハリマン提案を受ければアメリカは敵対しなかったはず」という渡部氏の意見にはちと首を傾げるところがありますが、基本的には「大東亜戦争は自存自衛のためのやむを得ない決断だった」という見解であるため、自虐史観を払拭するには適した本。文章も非常に平易でわかりやすい。
ただ「反中のための靖国参拝」を重視しているのがひっかかったので星四つ。これを読んでさらに詳しく知りたいという方は、渡部昇一氏と小室直樹氏の対談集である「封印の昭和史」もオススメです。