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利休鼠のララバイ―杉原爽香、二十八歳の冬 (光文社文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:赤川次郎/著 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社文庫 発行年月:2001年09月 関連キーワード:リキユウネズミ ノ ララバイ スギハラ サヤカ ニジユウハツサイ ノ フユ コウブンシヤ ブンコ りきゆうねずみ の ららばい すぎはら さやか にじゆうはつさい の ふゆ こうぶんしや ぶんこ、 コウブンシヤ 2271 こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ 2271 こうぶんしや 2271 杉原爽香、二十八歳の冬。爽香は、勤務先Pハウスの入居者で女優の栗崎英子とコンサートに出かけた。が、英子と旧知の仲の歌手・喜美原治が体調を崩し中止に…。一方、爽香の恩師・河村布子は、夫・太郎が家を空けがちなのに悩んでいた。刑事の夫は、事件で知り合った女性と交際しているのだった。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第14弾。
気になる結末 ★★★☆☆
登場人物が毎年きちんと年齢を重ねていくこのシリーズは推理小説としては異色かもしれません。でも、年齢を重ねることで見えてくるいろいろなことがきちんと描かれている、という印象を私は持っています。
今回の作品では老歌手の相続問題が本題なのですが、この本題よりも浮気が本気になりつつある河村や、懲りない爽香の兄の存在がとても気になります。これからこの人たちはどうなっていくのかしら?と心配が募るばかり。このあたりの人間関係はグレーなままの結末なので、次回作が気になるところです。
男は浮気する生き物 ★★★★☆
みんなが浮気する。

爽香のダメ兄・成也はいつものことだが(しかし、この兄夫婦、2人揃って、ほんとにクズである。爽香が田端から用立ててくれた、借金1000万円を返す気もまるでないようだ)、河村太郎、浜田今日子の彼の外科医、そして、爽香の夫の元殺人犯・明男までもが浮気する(明男はまだ舞と関係を持つには至っていないが、早晩交わってしまうであろうことは、火を見るより明らかである)。

男とは浮気する生き物であり、苦労するのは必ず女。そして、女のほうがちょっと浮気的なことをしようものなら、河村布子のようなバッドエンド(あっ、別に死なないから大丈夫よ、まだ読んでない人のために)。

どうも世の中は既婚の♂にとって相当都合よくできているようだが、甘い蜜を吸った覚えのない私には、今一つ納得がいかないのである。どうなんですか、赤川さん??

私と同い年 ★★★★★
このシリーズは人間と同じように毎年1冊づつ出て登場人物も歳をとっていきます。杉原爽香は私と同い年なのでとても感情移入しやすいです。

今回はとても気になったのは恩師・河村布子の刑事の夫は、事件で知り合った女性と交際していることだった。爽香の身近な人だったので、ちょっとショックでした。それに明夫に近づいてくる女性にもヤキモキさせられました。1年1冊というのが待ち遠しいです。

暗雲立ち込める未来 ★★★★☆
必ずタイトルに色の名前が含まれる本シリーズですが、今回は難しい名前が登場しました。それだけ爽香たちが成長したということでしょうか。老歌手の相続問題をめぐる事件が中心に描かれています。財産に群がる人たちと、純粋にその人個人を慕う人たちの動きが対照的です。問題がまとまるベストな方法を探してまた爽香が活躍します。

そして、シリーズを読んできた人なら周辺の人々の状況の変化が気になる作品になるでしょう。いつも爽香たちを支えてきた河村夫妻が危機を迎えます。有能な刑事だった夫は手術後は事務に回され、刑事としての自信を失ったことから浮気をしてしまいます。一方、妻は忙しくて夫と向き合えなかったことを責め、さらに教え子に対する取り返しのつかないミスから教師としての自信を失います。弱い状態になった二人が今後どうなるのか目が離せません。