株の中長期投資で成功するには、将来有望な投資先をうまく選ぶことがポイントです。全上場企業を掲載している『会社四季報』はその最大の情報源ですが、簡単な会計の知識があれば、これをよく深く読みこなすことができます。本書では会社の決算・財務の数字の見方を解説するとともに、それらの数字が「どうであれば投資に値するのか」という観点からの解説も加えています。
中級者を狙っている株式投資家向け
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タイトル通り四季報の会計欄の読み方に重点を置いた本です。
ですから会計欄以外の数字の読み方は他の四季報関連の本を買う必要があります。
かなりわかりやすくは書かれているとは思うのですが、
自分の場合は一日20ページずつぐらいのペースでやっと読めました。
全く四季報関連の手引書を読んだことがない人とか、全くの株初心者にはお勧めしません。
まず、他の四季報関連の本を読んで、
株の分類とか、仕手株になりやすい株の特徴等を覚えた方が即活用できますし、
他の株本を読むときの下地の知識になり、手助けとなります。
その後、この本に進んだほうが良いでしょう。
全くの初心者がすぐに活用できるのは第6章以降だと思われます。
内容自体は良くできていて、
例で出されている四季報の抜粋も文章の理解に非常に役立ちました。
株を通じて財務諸表に触れると、ややこしいことでも結構、頭に入りやすいと感じました。
こういったことは、株の勉強をしている人だけの特権だと思います。
会計基準の変遷にあわせて、ずっと改訂していって欲しい本です。
理論的かつ解りやすい
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何やらハウツー本的なキャッチーな副題が付けられていますが、非常に内容のしっかりした本であります。
会計関係の本が近年ブームのようにたくさん出てきた中で、この作者の文章が最も正確で簡明、
・理論的(⇔投資家や実務家が、自分の経験から割り出した「解りやすさ」「勘所」を解説している、やや我流に傾いた解説書も数々あります)
・かつ簡明で実践的(⇔一方会計理論の奥深さを伝えるのを主眼としていて?、後から後から細かい話が出て来て面白いもののさあそれで実際どこらへんの見当で斬ってどうしたらいいちゅー話やねん的解説書もあまたあります)
な良質なモノの一つ、その中でもこの本では四季報の記事から実例が比較して取り上げられていて、手にとってみて読み易く解り易く、新たに知識を得るにもまたごっちゃになった知識の整理にもよい益の多い基本書といえるものであろうかと思います。
『会社四季報』がもっとわかる 株で儲けるための「会社の数字」の読み方―株式投資家のための会計知識
内容の濃い本で、四季報を読むのが楽しくなりました
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200ページに、四季報を読むに当たっての一通りのポイントが凝縮されていました。
何度か読んで、すべてのポイントを頭に入れて四季報に当たると本当によく読める自分に
気づいて大変楽しくなりました。
時価評価会計の説明のところだけ、若干判り難かったので、もう少し噛み砕いた
他の本を併せて読んで、再び読み直したらよく理解できました。
本の書き方が悪かったのはなく、自分の理解が足りないことからついていけていなかったようです。
必要なことは、数ページに中にすべて網羅していることに気づきました。
数行に必要がことが簡潔に書かれているということだと思います。
わかりやすい
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知っているようで理解が不正確な会計上の知識について、四季報の具体例を示しながらやさしい文章で解説した内容となっており、わかりやすく有益。
単なる関連本ではありません。中級者にお勧めします
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希薄化ってなに? なぜROEが高い企業のほうがいいの? 営業利益が伸びてるのに
一時的に当期利益が減ってる会社があるけどこれってなぜ? など、いまひとつわかりづらかった
疑問に図表を使って具体的に答えてくれるので、スッキリと理解できます。
株式投資で長期的な実力を養うためにも読んでおいた方がいいでしょう。
さらに勝間和代さんの「決算書の暗号を解け!」も併せて読めば、
パズルのピースが合うような感覚になるはずです。