美麗なストリングスが崇高な世界を描き出す「Transient」、大陸的なスケール感のあるアンビエント「Lost」、そしてコーラスとシンセがユートピアのごとき至福の風景を見せるラスト・シングルの「One Perfect Sunrise」まで、ひとつひとつの音がブライトにきらめき、全編が夢の世界のようなサウンド・スケープを築いている。まさに最終作にふさわしい作品であり、テクノ黎明期のピュアな手触りを感じさせるような傑作だ。(小山 守)