神との合一をはたした黒住宗忠の紹介
★★★★★
太陽の力によって、自らの病を癒し、更に「大陽」が体全体に満ちわたって、神との合一をはたした黒住宗忠について紹介している本です。
太陽のように分け隔てなく、すべての人を照らして、光の当たらなかった心をあたためて癒していく黒住宗忠のさまざまな逸話は驚異的です。
いまはいろいろなヒーリングテクニックによって癒そうとする有料先生がいますが、そういったテクニックをいくら行じても、その人心が成長するわけではないです。黒住宗忠はそういった存在とは一線を画します。
天体神の太陽はまた「太陽ロゴス」とも言われる存在であり、命の源であります。
個別化した宗教教団をつくったりすることなどは本当の霊覚者は行わないのです。
人の心をしばるような教えは問題ありと再認識しました。カルマを超えた根源的な存在と感応し、そのあたたかさ、命の本来の営み、エネルギーを伝えた黒住宗忠は本当の霊覚者なのでしょう。
俗にゆうヒーラーというのは依存する人を求めていて、依存する側でもヒーラーを求め、ヒーラーとその信者は共依存しているのが実態です。しかし光そのもの、命そのものを体現し、教えを癒しを求める人を内から癒した黒住宗忠はもっと評価されてしかるべきですね。
本物は切りはりされて混乱したエソテリックティーチングを伝えるのではなく、シンプルに、自在心を発現させるということなのでしょう。
命の発現は「生命の木」という原型にそってあらわれるという原理によって、神人には命そのものが自らのうちに満ちるのでしょう。
日々実行できるシンプルな行法が紹介されているのがうれしいです。
また日々家内心得のことは重要な生活の指針になると思います。
鏡の法則を再認識
★★★★☆
黒住教や神道など全く知りませんでしたが、
心理学などでも言われるような「鏡の法則」や
「引き寄せの法則」などの心の持ち方を説く
生き方の元祖に近いような存在を身近に感じ
られる一冊でした。(※奇跡的な話が多く
ありますがこれは直接体験していないので
私にはまだ分かりません。)
黒住宗忠の生涯やエピソードなどを交えながら
素人にも分かりやすく、改めて心の在り方を
考えさせてくれるよいヒントになります。
個人的には斎藤一人さんなどもすごく好き
なのですが、一人さんのルーツをたどると
恐らく黒住宗忠につながるような気がします。
プラス思考や心の持ち方などの書籍では、
逆に頑張りすぎて疲れてしまうようなものも
ありますが、本書ではそれらを感じさせない
黒住宗忠という人物の魅力を感じられます。
心は陽気に、後はお任せ。
(なぜなら、人間も神様の分心だから!?)
肩に力が入り過ぎないスタンスが好きな方に
おすすめです。
太陽神をあがめる。
★★★★★
江戸時代に、こんな人がいたんだろうか、と思うことしきり。
すごい人のようです。
親孝行で有名だった宗忠(むねただ)。
両親が死んで、ふさぎこんで、病気になって、死に歩み寄っていくわけです。
そんな中、太陽を○み込む神秘体験をすることによって
新しく生まれ変わるのです。
そして、悟りを開いたかのように
どんどん変わっていき、民衆を前に奇跡の数々を行うわけです。
日本の神話には、天照大御神がいますが、
この著者の指摘の通り、その神様の原存在である、太陽そのものと一体化する
その存在がすごいのでしょう。
人間でありながら神様と一体化し、数々の奇跡を行う。
そういう神官がいたことは、日本の歴史上すごいと思います。
成功する人には、プラス思考の人が多いといいますが、
その極致である太陽一体人になると数々の奇跡が可能になるんだね・・・
としみじみと感じてしまいました。
また、天照大御神のご開運を祈るという、逆転発想は
一度は学ぶ価値があると思いますね。
現世ご利益ばかり望んでしまう、普通の人からすると、
驚愕天地の話です。オススメ。
『天照太神の御開運を祈る』を祈るということ
★★★★☆
黒住宗忠の生い立ちを取材し、その悟りを紹介した
本です。黒住宗忠と言う偉人が、どの様な状況で
悟りを開き、数々の奇跡的なエピソードをなした
のかがよくわかると共に、カンナガラの道を
紹介する本になっています。
ところで、最近の新聞で、落語の笑いのテープを聞く
ことでガンが治癒するといった記事を見かけたことが
あります。気持ちを陽気にすることが病を直すという
のです。
宗忠は、両親の死によるストレスで不治の病となり
死を覚悟した時、悟りを得て奇跡的に助かります。
『宗忠は、マイナスの事柄に感謝の心をもって前向き
にあたることがマイナスをプラスに転じる原動力
であり、最も早くその悪い状況を打破する道でもある
とした。それを神道ではヨミガエリと読んでいる』
『太陽の神人 黒住宗忠』の抜粋
宗忠は、その生涯で6度、伊勢神宮へお参りします。
その祈願の仕方は、変わっていて『天照太神の御開運
を祈る』のです。
『神-先祖-親-自分-子孫』という流れを考えた
時に神を親だとはっきり認識でき、親への恩に報いる
と考えたとき、神の御開運へと結びつくのです。
悟りを得た後の宗忠は、キリストのような神秘的
な力を発揮します。
「神様を開運する」逆転発想が自分の開運!!
★★★★★
日本が世界に誇る幕末の偉大な神人「黒住宗忠」の生涯を記した本である。
神秘体験を通じて、「神様のご開運を祈る」と言う逆転の発想を生み出した。
著者が提唱している「産土信仰」の原点がここにある。
一宗教家を越えた「黒住宗忠」の思想がこれからの日本を救うキーワードになる。
宗教の枠のとらわれることなく多くの人に読んで欲しい本である。