形式の応酬
★★☆☆☆
これが送られて来たとき正直言ってがっかり。通販は内容が確認出来ないので。タイトルに惑わされた。この企画に関わっている人達は浮世絵を浅く解釈しすぎでは。キワモノやイロモノを突き抜けた処に浮世絵や春画はそびえ立つ存在。これでは平成の浮世絵という売り言葉が寂しく響く。作者の漫画のファン以外には余り薦められない内容だ。冒険がなさすぎる。モデルの表情やポーズ、色彩感覚全てが形式(型)にはまりすぎでこの人の個性が感じられない。浮世絵師には職人芸に収まり切らない強烈な差異が各々あると思う。こちらもまあ、その辺は軽く考えたい。商業芸術を突き抜けた発想とオリジナリテイが欲しいところ。