日本でも比較的簡単に手に入る顧客の毎日の取引(買物レシート・データ、Webのクリックストリーム等)を主たるソースデータとして、データマイングを実施し、成果物を具体的な顧客向けのマーケティング活動に活用するところまで、解説しているところが興味を引く。
21世紀に入って大きくCRMへ向けて舵をきろうとする日本企業のビジネスパーソンには、羅針盤的な価値のある一冊でしょう。 なお、付録でついているCRISP-DMを、完全日本語訳(42ページ)して掲載した功績も大きい。欧米でのCRISP-DMの取り組みは、データマイニングプロセスの標準化の最新事例で興味を引く。 統計モデルの概説は、私には難解で、読み飛ばした。