超多様化するSEという仕事理解のつもりで読んでみたが、やや著者の独自の世界、個人的視点が強かったと思う。SEが職人的である、ビジネスマンとして他でも通用すべき、という視点はわかるが、知りたいのはSEという仕事の特殊性だったので。今後、SEがどうなるのかが関心事ではありますが、著者の言う保守作業が中心になるというのは、今では海外へ移転されるようになっているかと思いますので、著作が書かれた時代背景が変わってきたということでしょうか。
またSEが多様化してしまったのは、ITバブル期に企業の採用広報でかなりイメージ先行広報を行ってしまったのが一因だと思います。
ビルゲイツのくだりは、コンピュータ業界の専門ではなかった人ということがよくわかってご愛敬というところ。しかし、主流でなくても個性的な本は期待していますが、記述内容の確認はしっかりして欲しいです。