本書は、トゥーレット症候群に苦しむ人々を如何に支援するかという立場で書かれ、いわゆる専門家だけでなく当事者や家族にとってもたいへん力になる資料である。著者らはトゥーレットに関わる医学の専門家であるだけでなく、支援活動家でもあり、本書はその取り組みの姿勢が行間からも伝わってくる良著である。