数々の騎乗名馬エピソードも満載
★★★★☆
今年でJRA騎手を引退し、新たに調教師となった河内洋が、これまで騎乗し記憶に残る名馬や、騎手としての考え方、これから調教師になる夢を語り、それを以前から親交のあった元競馬記者で現育成牧場に勤務する加賀谷氏の聞き語りという形を取っているのが本書です。手記ではなく、河内洋が語り部となっているだけに、言葉の伝わり方もスムースで、アグネスタキオン、アグネスフライト、メジロラモーヌ、サッカーボーイ、ニシノフラワーなどの騎乗エピソードなども文章ではなく言葉による印象が残りました。個人的に河内洋騎手は好きな騎手だっただけに、調教師としても勿論成功してほしいですし、最後に語っていましたが「馬と騎手を大切にする調教師」をぜひ目指してほしいです。